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203.

 奉葎将軍として務めているラグは、考えていた。

「…民衆が私に怒っているというか」

「その通りです」

 第一部下がラグにすぐに答える。その手には報告書が山のようになっていた。その一つ一つが、何やら不平不満や裁判の申請や、その他恨みつらみが書かれている。それを見たくもないというように、ラグは手で払いのけた。

「見たくもない。こうなったのはどうしてだ……」

 何が間違えたのだと言いながら、ラグは第一部下に愚痴り続けていた。

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