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200.

「世話になったな」

 翌日、岩屋はこの村を離れた。里長の号令一下、着々とやぐらの再建は行われている。こういう時のためにと、予備の部品を用意しておいたらしい。

「いえいえ、孫の代まで自慢できます。奉執将軍閣下がこの里に訪れて下さり、さらには泊まっていただかれるなんて……」

 里長は、思わず涙ぐむように目頭を覆う。それに対して、岩屋は簡単に別れの挨拶をした。

「いいか、これは今の別れなだけである。これからの出会いのために喜ぶのだ。どうせ僕は単なる旅人でしかない」

「はい」

 もはや涙を手でぬぐうこともしていない里長は、深々と頭を下げながらも、岩屋たちを見送った。

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