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コンピューターは、正常に起動しているようだ。
「とりあえず、正常に動いていていいことだ」
岩屋は、ライタントに言う。それを聞いて、ライタントはうなづいた。
「そうですね、これで格段に早く進むことができるでしょう」
「コンピューター科学はこれからが正念場だ。その前に、するべきことがたくさんがあるがな」
岩屋はそう言って、コンピューター室を後にする。この部屋は、研究員の資格がある人は、誰でも使うことができるようになっている。ただし、1人ずつしか使うことができないために、岩屋またはライタントに申請し、台帳に記載してから使うことにした。




