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「将軍さん、一つ聞いてもいいですか」
「ああ、なんだ」
ゴアフラは、歩速をゆるめつつ、岩屋はそれに合わせながら質問を受けた。
「このシャホールを創ることによって、将軍さんは、何をしようとしているのですか」
「……軍事秘密だよ、その答えは」
岩屋は再びさきほどまでのスピードで、歩き始めた。ゴアフラの声は、岩屋の背中からわずかに廊下での反響音を加えつつも聞こえてくる。
「貴方は、この世界を創りなおすということをしようとしている。その一手なのですか」
「言えるのはこれだけだ」
会談へ抜けるための扉の取っ手に手をかけつつ、岩屋は向き直りゴアフラに言った。
「世界が裏切ったのであれば、僕が世界を裏切ってもかまわないだろ?」




