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147.

 真先に警戒しているのは、奉執将軍領のすぐ北に居る奉勝将軍だ。奉勝将軍は、現在は男がその地位を襲ねている。彼は、全く謎の世界からやってきた岩屋を、奉執将軍となってから見続けていた。

「……そうか、彼はいよいよ本当に将軍の地位となったか」

「はい、そのようです」

 お茶を一口飲みつつ、部下の一人から報告を受けている奉勝将軍は、考えていた。どうすれば岩屋が仲間になるかと。あの放送を聞いていたが、それでもまだ望みがあるだろうと考えていた。

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