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144.

 そして報告から1週間後、いよいよ彼らがやってくることとなった。その間に、岩屋は研究所を発足させ、彼らが仕事を行う場所を提供するための準備を整えた。

 研究所は王宮内部の使われていない一角を改造。大学の研究所のような、白い壁の真新しい建物ができあがった。ここで岩屋も含めて研究を進めていくこととなる。

「失礼します」

 今後を思案しながら待っている岩屋がいる執務室へ、ライタントは召集に応じてやってきた2人を連れてきた。ドアを3回ノックしてから岩屋の返答を待ち、ドアを開けて中へと進ませる。

「連れてきたか」

「ええ。ご紹介します、ヒカイロネ・ラトラ氏、そしてゴラフラ・アタオラカイ氏です」

 ヒカイロネは岩屋よりも一回り小さい女性で、腰まで伸ばしている長い、きれいなブロンドの髪の毛が一団と目を引く。さほど背が高い方ではない岩屋よりも小さいが、横から見て胸が分かる程度にはある。

 一方のゴラフラは、筋骨隆々なマッチョな男性である。岩屋はおろか、これまで岩屋が会った中で一番背が高い。なんでも昔は炭鉱で働いていたということであり、その時の体格を維持しているということのようだ。

 横に立っているゴラフラのせいか、人並な印象であるヒカイロネは、とてもきゃしゃな体つきに見えてしまう。親と子供という印象すらも受ける。

「二人とも、よろしく頼む」

「よろしくお願いします」

 二人に対して頭を下げてあいさつを交わす岩屋に、二人ともほぼ同時に返事をした。そして、岩屋が直々に、新設された研究所へ案内した。

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