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ライタントの報告を受けた岩屋は喜んでいた。これで、シャホール作りも上手く行くだろうと考えたからだ。ライタントに命じた付随任務は、岩屋がシャホールを作るための手助けになりそうな人物を探すことであった。それで、いい人が見つかったという。今の岩屋にとって、これほど嬉しい報せがあるだろうか。
「何人ほどだ」
その嬉しさを出さず、岩屋はライタントに尋ねる。
「5名ほど見つかりました。将軍からの命があれば、駆けつけるという意思を持った者は、そのうち2名です」
「2人もいれば十分だろう。では、さっそく彼らについて教えてくれないか」
「分かりました」
ライタントは、岩屋に言われて、すぐに2人についての報告を行った。




