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142.
「それで、付随任務について。どうだった」
ソファに座っているライタントに、岩屋は尋ねる。付随と言いながら、岩屋はこちらを主任務だと考えているようだ。
「ええ、収穫がありました」
ライタントがそう答えると、岩屋はとても嬉しそうな表情を浮かべる。待ち望んでいた情報だからだろうか、わずかにそわそわとしているように見える。
「それで……」
「詳しいことは報告書に記載しましたので、口頭では簡単に説明させていただきます」
そう前置きをしたうえで、ライタントは岩屋へ説明という名の報告をはじめる。




