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ものの数分で、親衛隊長と各班長が、護神将軍の執務室へと集まった。
「集まってもらったのは、ほかでもない。おそらく最後の訓示となるからだ。君らは善き軍人で、善き友であった。私の誇りだ。いよいよ、敵である国王岩屋率いる軍勢が攻めてくる。君らはその最前線で戦うこととなる。私は、ここで座ってみている、というわけにはいかぬ。最後の一人が倒れるまで、最後の一人が殺されるまで。そのすべてを私は見届け、最後にはともにいこう。私は、常に君らとともにいる。我らは旗のもとに集い、旗のもとから旅立つ。では、みんな、頑張ってくれ」
一同、敬礼。という侍立からの合図で、一斉に敬礼を行った。そして、各班長が先に執務室から退出し、それから親衛隊長が出ていく。訓示を終え、ドサッと護神将軍は執務椅子へと座った。
「お疲れさまでした。それで、いかがなさるので」
侍立がすぐに聞く。
「そうだな、昔ながらの武器しか持ち合わせていないのでな。それを用意してくれ。君の分も」
「昔みたく、ですか」
「そうだな。昔に戻ろうじゃないか、相棒」
体はすでに壮年となっていた。だが、眼は今も昔と少しも変わっていない。今も夢を追い続ける、楽しみを見つけた時の無邪気な眼だ。




