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1329.
信号弾という名の花火は、綺麗に打ち上がった。
「ちっ」
舌打ちしながらも、狙いすまされた3発目の銃弾が、彼の動きによってそらされる。
「貴殿は何者ぞ」
「それはこっちのセリフだよ」
バーカとなじりながら、信号弾の銃砲を右手から離させた。
「弾はあの1発だけだよ。お前が何が望みかは知らないが、止めとくことだな。悪いことは言わん。今すぐ投降するんだ」
「腕捻り上げられながらよく言えるな、そんな言葉」
彼はさらに力を入れて、その男の腕をへし折った。苦しみもがいているが、2人目は助けようともしない。
「まずは、お前からだ」
「じきに人が来る。それでも逃げぬのか」
「ああ、俺はここに、殺された部下の弔いに来た。そいつを殺るまでは、止まらねぇ」
遠くで見えていた煙も細くなり、見えなくなった。人が来るという話通り、どんどんと気配が強くなっていく。そろそろ頃合いだろうと考えた彼は、2人目の男に名乗った。
「俺はルイス・ギャラシー。お前らから見たら敵方の元特殊部隊長だ」
そして、2人目の男は銃撃を放った。




