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隊長は副隊長を背負うと歩き出す。その一歩一歩は重く、副隊長の温もりが消えるのを感じていた。代わるという部下の声も聞かず、ただ、ずしずしと歩き続ける。いつか来る日、でも来て欲しくなかった日。隊長にとって、部下を亡くすことはこれがはじめてではない。しかし、いつまでも同じ気持ちを抱いてしまう。どうして自分ではなかったのかと。その思いと、部下の無念の気持ちを持ち合わせ、ただ怨みとなって体を動かして行く。それが、隊長が今動くことができる理由だった。
隊長は副隊長を背負うと歩き出す。その一歩一歩は重く、副隊長の温もりが消えるのを感じていた。代わるという部下の声も聞かず、ただ、ずしずしと歩き続ける。いつか来る日、でも来て欲しくなかった日。隊長にとって、部下を亡くすことはこれがはじめてではない。しかし、いつまでも同じ気持ちを抱いてしまう。どうして自分ではなかったのかと。その思いと、部下の無念の気持ちを持ち合わせ、ただ怨みとなって体を動かして行く。それが、隊長が今動くことができる理由だった。