僕の異世界復讐話し

128.

　奉国を作ってからしばらくして、別の国の一つが奉王将軍の元へとやってきた。奉信将軍と、奉楽将軍と、今では呼ばれている人たちである。彼らの領土を奉王将軍へと捧げ、代わりに名前を授かった。それが、奉信(ほうしん)将軍と奉楽(ほうがく)将軍という名前である。

　彼ら2将軍のお目付け役として、初代奉執将軍はその領地に封じられた。当時は、奉王将軍の目となり耳となり、そして子細漏らさずに奉王将軍へと奉国をすることが義務であったらしい。但し、初代奉王将軍が死ぬと同時に、その義務はなくなったそうだ。