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歓声をあげている民衆を見つめつつ、奉王将軍が岩屋へと言った。
「さて、これで午前は大まかに終わりです。ここからは、昼ご飯をいただきましょう」
そう言って、パンパンと手を打って、奉王将軍が人を呼ぶ。そしてその人に細かく指示をしていた。その人は、さらに多くの人に指示をしていた。そうして、多くの人が協力し、テーブルがセットされ、料理が並べられる。
ビュッフェスタイルのお昼ご飯となった。
「さあ、民衆も食べるがよい!これは、我らからの贈り物である!並びたまえ、乱さぬように。そして、食べるがよい、我らとともに!」
その奉王将軍の言葉とともに、待ち構えていた雑多の民衆は、警備兵に並べさせていた。




