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アードラーのつぶやきは誰も拾うことはなかった。といっても、火山噴火があったからではない。火山周辺を調べていた航空機からの緊急電で、敵が近づいていることが分かったからだ。すぐに地上で動きがあり、上空へとにらみを利かせる。数分もかからずに何かの機体が近づいてくるのが見える。ドンドンと音が聞こえるから、まだ残っている部隊も攻撃をしているようだ。
「上空の彼らは逃げれたかね」
アードラーが、近くにいた航空参謀に聞いた。
「少なくとも緊急電を出したのですから、最小限の役目は果たしたといえるでしょう」
航空参謀は、あっさりと言った。




