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1200.
上空、約2500メートル地点。護王将軍と岩屋国王軍との戦闘は、ここから始まった。戦闘機が真っ先に目標を視認する。
「発見、機首方向360だ」
無線機は近距離ならば雑音もなく、ほぼ明瞭に聞くことができるようになっている。ただし、機体の背中にはアンテナ線が張り巡らされており、傷つくと途端に聞こえにくくなる。それでも、岩屋方の戦闘機総隊長からの命令が聞こえるということは、非常に有利だった。
「散開、小隊ごとにかかれっ」
声が聞こえなくとも、動きで総隊長からの命令が伝わったことがわかった。




