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「すでに、第一種配備は整えております」
副官が、冷静に答えた。戦闘機はすでに離陸を続けており、攻撃を受けるよりも前に情報が来たおかげで、素早くことが進んでいた。
「良かったことと言えば、空に味方機が飛んでいるということだな」
空を見上げていた基地司令がつぶやく。
「では、悪かったことは」
副官が、小声で尋ねてみた。すると、基地司令は副官を振り返りつつ答えた。
「悪かったことと言えば、空で味方機が飛んでいるということだな」
しかし、副官はそれがよくわからなかったようだ。基地司令も特に何か言うこともなく、そのまま指揮所へと戻るために歩き始めた。




