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1185.
軍が集合しているという話については、すぐにスパイ網によって護王将軍の元へと伝わる。
「動き始めたか」
「はい、閣下」
護王将軍は、なにやら琥珀色をした液体を飲んでいる。ワイングラスの足がないようなものに、従僕に注がせていた。そのうえで、部下から報告を受けていた。大老と呼ばれる常時設置されている臨時職がこの数年内に作られており、大老が護王将軍へと報告をしている。
「どのルートを通ると考える」
「直進してくるのでしたら、護神将軍領でしょう。しかしながら、我々の目をあざむいて迂回するとするならば、他の三将軍という可能性もあります」
「つまり、よく分からない。そういうことか」
「そういうことです」
大老はいともあっさりと、それを認めた。




