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さて、晩餐会、そして答礼晩餐会というのは、どこにでもあるありふれた式となった。すでに、勅使相手ではあったがやったとおり、あいさつを交わし、ご飯を食べ、そして別れる。簡単にいえば、これを繰り返しただけだ。その間に、勲章を渡したりしたが、差というのは、それぐらいしかない。
そして、3日目がやってきた。
「さあ、こちらへどうぞ」
奉城の自治会会長と副会長が、岩屋とラグを席まで案内した。それから、若干遅れて奉王将軍が、自治会会長夫人と副会長夫人に先導されて席へとやってくる。既に座っていた岩屋とラグへ、軽くお辞儀をしてから、奉王将軍は席へ座った。




