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数分かけてゆっくりと歩いていく。岩屋が鎮王将軍に会うのは久方ぶりだ。警備をしている兵士が遠くに感じる。
「お久しぶりです」
公民館の前に来ると、鎮王将軍と握手を交わす。武器を持っていないのを確認すると同時に、握った瞬間の感覚で、大体どういう思いなのかを把握するためだ。
「ええ、お久しぶりになりますね」
岩屋へと鎮王将軍は声をかける。それだけであったが、まず挨拶としては上出来だ。
「それでは建物へとお入りください。席は用意しています」
3階建ての日干し煉瓦でできた建物へと、鎮郷総督が案内した。




