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「私は反対です」
ライタントが手紙の中身を見ながら岩屋へと言う。手紙は平たくいえば、あって話がしたいということが書かれていた。
「だろうな。ここに書いているのが本当であるとすれば、命は助けろということのようだな。だが、ライタントさんの言う通り、確実に裏がある」
岩屋は手紙を畳んでライタントへと言う。
「鎮郷総督へと連絡をしてくれないか。彼ならば、連絡をしてくれるだろう」
手紙は時間がかかる。そう思っての措置だ。手紙の配達人は、鎮王将軍のところからほぼ休みなくきたそうだ。それでも1ヶ月かかっている。なら電信で送り、それをやり取りする方がもっと早くことは進むだろう。そんな岩屋の判断であった。




