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「この実験で使った材料が、まさか我が領土内で取れるとは思いもしなかった」
鎮王将軍がすぐ横にいた主任研究者へと言った。
「誠に。まさか、これほどの威力があるとは思いもしませんでした」
きっかけというものは、些細なものが多い。だが、今回は王将軍の命と領土の保全、そして領民全体のためという表向きの理由が入っていた。もちろん、王将軍の命が助かることが9割5分ほどある。
「材料の地域を将軍直轄領とし、すぐさま保全せよ。できるか」
「すでに取り計らっております」
主任研究者がにんまりとしながら鎮王将軍に言った。




