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郷府の長は、通称して府長と呼ばれる。本来であれば、その地名を頭に付すのだが、ここでは単に府長と呼ぶ。
府長は、すでに全域に対して特定の避難場所へと避難することを命じていた。そのため、街は無人と化していた。居たものといえば、この機に乗じて、強盗をするような輩ばかりである。治安機関もすでに避難していたため、文字通り無法地帯となっていた。そこへ頭上から破片が散らばってきた。生き残った者からの証言によれば、謎の飛翔体は突然大爆発を起こし、その本体が砕け散ったのが見えた。音を聞いて歓声を上げていると、それがこちらへ向かって、破片をこぼしながら襲いかかってきた。建物に当たると、そこから新たな破片が襲って来る。全員が恐慌に陥り、パニックとなった。破片は火をまとっていたものもあったが、それだけではなく、全てのものが襲ってきた。という。




