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「僕は、この国を治める元首だ。僕が逃げたとして、どこか遠隔地で指揮を執るための設備は整っているだろう。だが、それではいけないのだよ。それだと、今まで行ってきた事柄が、全て無駄だと、単なる臆病者だという烙印を押される。イケるときにはイキ続け、駄目だと思ったら守りに徹する。それでも問題はないだろう。それでも、僕がいるべきところはこの王宮の、この執務室なのだよ。僕が、この世界で生きる意味は大きく2つになった。サザキを見つけること、そしてこの国を守ることだ。だから、僕はここから離れることはできないんだよ」
要は、国の元首だから、動けないということを回りくどく話していると、ライタントは受け取った。




