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1091.
「よし、工兵参謀」
「はい」
すでに周りはロケット発射の衝撃から立ち直っていた。それは、自分らを狙ったものではないという安心感からくるものだった。
「あのロケット、どこに飛んで行ったと思う」
来ないとわかれば、次はどこに行くかだ。それによっては、これからの進軍計画にも支障が出てくる。
「あの方角ならば、岩屋国王陛下の領土のいずれかの方角と推認します」
「警報を発令させよ。早急に。対象は陛下の領土全土に対して」
「はっ」
工兵参謀に命ずるべき内容ではないのだが、事ここに至っては仕方がないことであった。




