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「これはなんだ」
陸上参謀が工兵参謀へと聞く。黒い塊は、大人の男性の握りこぶしくらいの大きさだ。周りは金属でできているようだが、その上から塗料を塗っているらしい。
「超高濃度の火薬、といったところでしょう。火種となるものの他に、特別な薬品が必要となりますが」
「どれほどの威力があるんだ」
ゴーンドーレスの質問にゆっくりと答える。
「今までの火薬の、およそ6倍ほどにはなるでしょう。ただ、作れたのは数発だけで、それも特急で届けられたものだけです」
「つまり本国からの贈り物ということか」
航空参謀がつつきながらつぶやいていた。




