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1053.
一度決まったらあっという間に決まっていく。すでに敵陣地のそばには特殊部隊がおり、閃光手榴弾を投げ込むのを待っている。あとはそのタイミングだけだ。
「副官、時計を動かせ」
「はい」
ゴーンドーレスの指示で副官がカウントダウンを始める。5分前から始まったが、それは見る見る間に減っていく。
副官が手に持っている懐中時計はほぼ正確に1秒を刻んでいた。それを読み上げるスピードは、だからこそ変わることはない。それでも30秒前になってからは、緊張しているのか声が上擦りだした。




