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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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999.

「噂とはいえ、真実が含まれることは往々にしてあります」

 スカイハルが平然と言う。

「無論だ。それ相応の出迎えをしてくるということなのだろう。必要となるのは、これからの侵攻指針だ。まずは、ここを叩かなければ、我々へと攻め込んでくることも十分にありうる」

 それから岩屋はスカイハルへと聞く。

「避難はどれぐらいで完了するという見込みだ」

「あと1週間程度には」

「よろしい、ビーリア、1週間後を起点として、速やかな空襲作戦を。まずはこの鎮郷将軍の砦を叩き潰す。できるだけ死者は出さないでほしい、と言いたいところだが、そこまでの精密さは求めていない。好き放題してくれ」

「了解しました」

 ビーリアがメモも取らずに答えた。

「それから、占領へと動く。たしか、第1軍団長はあの男であったな」

「はい、ゴーンドーレスが第一軍団長を務めております。そろそろさらなる上級職へと引き抜くつもりでありますが……」

 ビーリアが岩屋へと答えた。

「彼を進めさせろ。占領した地域には軍政を敷くことになるから、その占領地軍政長も兼任させる予定だ。占領地軍政長となってから、第一軍団長を交代させる。次の人事案も用意しておいてくれ」

「了解しました。それでは」

 ビーリアとスカイハルは立っていたので、そのまま室内の敬礼として、90度のお辞儀を岩屋へとする。それからすぐにくるりと扉へと向いて、駆け足で出て行ってしまった。

「占領地軍政庁ですか」

 ライタントが岩屋へと尋ねる。

「何か言いたげですな、ライタントさん」

「最終的に独立、あるいは類似の政治機構を立てる。これが目的なのでしょう。この占領地軍政庁、いつまで続けられるお考えで」

「不定期だな。いつまで、とここで決めるわけにはいくまい。少なくとも、政治機構が整えられ、反乱の危険性がなくなったと判断するまでは軍政を続けざるを得ないと考えている。ゴーンドーレスには申し訳ないが、それまではその職にいてもらうこととなるだろう」

「……そうですか」

 ライタントは、さらに何か言うつもりであっただろうが、結局何も言わずにお茶を入れるといって部屋から出て行った。

「……独裁者は孤独なものさ」

 岩屋は、そう呟いてみたが、寂しさはまぎれることはなかった。

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