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まりっぺ

〇村内、西門、守衛室前、夕

   静子、脇の自転車置き場から自転車を押しながら出てくる。

   山上とまりっぺが待っている。


静子「おまたせ、帰えろか」

守衛「お疲れ様でした」

3人「お疲れ様でした」

   三人、撮影所の中を歩く。


〇撮影所内、スタジオ前

   スタジオ前を歩く3人

まりっぺ「この間ライブに来ていただいてありがとうございました。

 なっちゃんも金吾君も」


静子「二人ともライブの後耳が痛うて何も聞こえへん言うてたわ。

 相変わらずやね、まだずっと続けるの?」

山上「いや、もう京都に来て10年になりますし、そろそろ帰ろうかと

 思うてます」


〇撮影所内、大道具作業場前

   3人歩いている。

   静子は自転車を押している。


静子「ほんま?」

   静子、うれしそうな悲しそうなあいまいな顔をして山上を見る。

   まりっぺ、にっこり笑って、

まりっぺ「そうなんです」

山上「僕たち結婚することにしました」

   

   侍姿、町娘姿の俳優が、お疲れ様でしたと言って通り過ぎる。

   

〇撮影所内、食堂前

   静子、自転車を止める。

静子「結婚!そりゃ、おめでとう!」

   笑顔でたたずむ3人。


〇マンション1F、玄関口

   静子、自転車を置いて駆け込む。


〇同、408号室内

   扉が開いて静子があわただしく駆け込んでくる。

   松平、電話帳をめくっている。


松平「どうした、あわてて?」

静子「山ちゃんがこの秋で仕事を辞めて島根にまりっぺ

 を連れて帰るそうや!」


松平「そうか、ほな急がなあかんな」

静子「え、何を?」

松平「お前の特訓やがな。せめて山上君の半分くらいの技術

 身に付けてや、この2か月で」

静子「そや、えらいこっちゃ。すっかり忘れてた」




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