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差し押さえ

〇金沢平和堂、外

   『アルプラザ金沢』全景。


〇同、催事場

   切り文字の実演販売中。焼杉の板に切り文字を貼って

   その場で手作りのプレート表札を作る。

   2坪のワゴンセール。一人の客がたっている。


松平「はいいらっしゃい、可愛いプレート作りますよ。

 今やったらいっぱいおまけしますよ」


   事務員が来てメモを渡す。

   松平、メモをじっと見る。


〇同、電話ボックス、内

   松平、電話をしている。


松平「どないした?」

静子の声「売掛金が差し押さえられてお金が一銭もおろせへん

 どないしょう?」

松平「なんでや?詳しゅう話してみい?」

静子の声「今日10日の入金日で銀行に行ったら・・・・・」


〇銀行、窓口(回想)

   静子、窓口で女行員と話している。

   男の行員と代わる。


銀行員「保証協会さんが売掛金を全額預金拘束されまして・・」

静子「そんな・・私たち生活でけしません。なんとかなりませんか?」

銀行員「どうぞ中へ入ってください。保証協会さんと連絡とってみますから」

   静子、奥の応接室へ案内される。


〇同、応接室

   銀行員と静子が座っている。

   静子、電話をかけている。


静子「もしもし」

電話の声「ああ、切り文字屋さんですか?お宅はもう返済が3か月遅れて

 ますので売掛金を全額預金拘束します」


静子「そんな急に、それやったら私たち食べていけません。どないせって

 言われるんですか?死ねと言われるんですか?」


電話の声「そんなことはないでしょう、ま、至急ご主人と連絡を取って

 ください(ガチャ)」


   途方にくれた静子の顔。


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