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末路

 

 百合色が強く、人の狂気を出すため、エロスが高くなる部分があります。

 グロテスクな描写に気分を害する方や、レズビアンに偏見を御持ちの方は、ここからお戻りくださいm(__)m


 この話に出てくるレズビアンですが、作者が人の狂気を出したいが為に創りだしたものです。

 不愉快に思われた方は御手数ですが、理由を明記し御知らせ下さい。

 理由が妥当な場合は小説を消させて頂く覚悟でいます。


 ※常識のある理由でお願いします。


『アハッ♪……ふふふ…フひヒ、はハは、ひゃはっヒャははッ、キヒャヒャハ♪』


 ビデオに写る女性は発狂した訳でもなく気が狂った訳でもない


 本当に【楽しかった】ただそれだけ





――◇◆◇◆◇――



「御先に、取材の方での御礼を言わさせて頂きます、私を貴女の方から御自宅にお呼び有り難う御座います。」



 私は、所属する出版社から色々と理由を付けられてはハブられている、だけど、実際は私の腕を認めるのが怖くて自分よりも腕がある私を恐れてハブっている奴等だ。



「堅苦しいしゃべり方は止めないかい? ボクも、君も、疲れてしまうだろ?」


「助かるわ、正直に言わさせて貰うと、貴女の様な猟奇殺人犯の傍に居るだけでもが反吐がでそうよ!」


「ヒハッ♪ 言うねぇお姉さん、ボクも嬉しいよ♪ でも、お姉さんみたいに綺麗な人が反吐を出すのは駄目だなぁ」



 マシンガントークが止まったかと私が安堵の息をはいてから感じる、背筋にナメクジが這い廻るかの様な気持ちの悪い視線を寄越す彼女は、少し思案顔で、私の事を舐め回すようにして観てくる、これが仕事じゃ無かったらこんな糞気味の悪い犯罪者なんかと関わらずに居たかった


「ちっ!」我慢の限界だ、コイツの糞気味の悪い視線は、今までに逢った犯罪者や、精神のイカれた妄想馬鹿の様なものじゃない!!

 一言で言えばコイツの目付きは【人を止めた】それに尽きる。


「ねぇ」


 思案顔から笑顔に変わり私に話し掛けてくる。

 犯罪者に何かならずに、今みたいな笑顔でいればこの子もちゃんと、今時の女子高生の顔に成れるんだな


 彼女の笑顔を観ていて、少し油断をして緩みかけた顔を引き締め直してから返事を返そうとする時に、また、始まった彼女のマンシンガントーク



「お姉さんに送った糞虫みたいに、お姉さんの中身も綺麗にすれば反吐が出ないように出来て、ボクも何時までも綺麗なままのお姉さんが見詰めて居られ、あぁ~考えるだけで何て素敵なんだ、ヒャハッ♪下が濡れだしてきたよ、ボクとした事がはしたない妄想が行き過ぎたね、少し失礼するよ」



 彼女は私に糞虫にした時と同じ様に私の中身を綺麗にする?



 彼女が? 私のを?



 カノジョにワタシがコロサレル!?



 意味が解らなくなってきた、思考が止まる、彼女は私が知っているかのように言っていた

 駄目だ思考が止まる!

 彼女と私の接点はなんだ?


 彼女、私、今日は取材、私は何で彼女に取材をしたいと思ったんだっけ?

 頭を回せ、回せ、回せ、回せ



 そうだ!ビデオだ!!



 彼女が私に送ったビデオに写っていた男の事を糞虫と言っているなら私は何をされる? あの男はどんな風にコロサレタ?


 冷静になれ、思い出せ

 私ハ殺サレル訳ニワイカ無インダ!!



 手術台に大の字に寝かせ

 生爪を剥がれ

 皮膚を剥いでいき

 腹を捌き

 天井に付けた鏡から見せるため骨を折る

 臓器の動きを良く観せるために、最初に腸を切り取る

 そして次に肝臓

 腎臓と続き

 取り出したものをミキサーで混ぜ合わせ

 彼女が食していた

 その間も生命維持の臓器はある

 彼女はケラケラ笑いながら「仕方ないな」と楽しそうに、体内で駄々漏れの排泄物を取り出しては又ミキサーへ入れてゆく



 私は耐えられない、死ぬ事も生きる事も許されなかったあの男の様になるなんて


 急に身体が冷える、むしろ寒い、震えが止まらない、身体を自分で抱いても寒い、屈んでも震えが止まらない、視点も定まらない、何処を観ているか解らない、今、私は何処を観ているの?



 私は、私は、私は



 気付いた私はバカだった!!

 寒さに、震えに、定まらない視界

 全部、全部、全部

   恐怖だ!!



 アイツは人間じゃない、遅かった、ビデオを観た時に気付くべきだった



 アイツは笑いながら人を殺していた。

 全部じゃないげど思い出した、アイツは【楽しそう】だった


 私ハ死ニタク無イ!!


「いやぁ~待たせたね、お姉さんの事を考える度に濡れてしまってボクも大変だったよ♪」

「イヤヤヤァァァァァァァァァァァァァァァ」


「どっ、どうしたんだい? 急に叫び出してさ?」


「来ないで、来ないで!!私はまだ死にたくないの!!」


「クヒッ♪」


「ひっ!!」


「ヒャハハハハ♪お姉さんは本当に素敵な人だねぇ、ボクはお姉さんを殺しはしないよ、ただ愛したいだけさ♪」


 言っている意味が解らず私はただへたりこんだまま彼女の事を呆然と観ていた。



「ボクの言い方が悪かったかな?ボクはお姉さんをハブにしている糞虫が許せなかった!! だからね、ハブに出来なくしてやったよ♪ ビデオ、お姉さんも観てくれたろ?」



 彼女が糞虫と名付けていた男が私の事をハブっていた出版社の人間だと言う事実に私は驚愕の余り逆に冷静になり始め



「でも、私は、貴女に、殺される」


 緊張で乾いた口内を唾で潤わせ、カサカサになった唇は舌で舐め、呼吸を整えてから

 一つ一つの単語をゆっくりと繋いでゆき、彼女の事を知りたくなるプロとしての欲望と、この場から消え去りたい恐怖の中、冷静になりつつは有るが、対面するだけで私は、極度の恐怖と緊張で常に発狂寸前で持ちこたえている



「だから、お姉さんは殺しはしないよ♪ボクはお姉さんにとって邪魔な奴、不愉快な奴等を消すんだヒャハ♪」


 彼女の発言は半信半疑ではあるけど、精神的に今の私じゃ話を進めるしか無いわね


「とりあえず今は信じておくわ」


「あぁ~お姉さんに信じて貰うだけで、またボクは濡れてしまうよ」


 頬を仄かに朱に染めて、彼女が伝えてくるのは狂言?それとも私を愛したいと言ったように真実?


 何を考えているのか解らない



「何時までも床に座ってないでさ、椅子に座りなよ」


「…」



 椅子に再度勧めながら、彼女は私の一挙一動を観察する様に見詰めてくる

 あの表情は同姓の私でも心拍が上がる程の 艶かしさで、本当にこの子が猟奇殺人犯なのか解らなくなる


「ヒャハ♪では、ボクも正面に失礼するよ、それで、お姉さんはボクの何が知りたいのかな?」


「まず、中身を綺麗にとはどういう事?」


「簡単さ、糞虫にはお姉さんをハブにしないように調教しただけだよ」


「私も貴女にされるのかしら?」


「しないよ♪お姉さんには傷を付けたくないからね、汚い言葉をお姉さんから出ないように、ボクの事を知ってもらえばボクにはお姉さんから出ないでしょ?」


 私の性格を何で知っているの!?

 確かに知り合いや子供にはそんな言葉は使った事は無い。



「今日が初対面なのに私の性格を知ったように言うわね」

「本当は驚いているのに、相変わらずポーカーフェイスが上手だね♪ それに、ボクはお姉さんを知っているよ、それもずっと前からね アハッ♪」



 コイツは本当に私を知っている!!



「どういう事?」


「何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も何通も、ボクはお姉さんに手紙を出していたじゃないか」



 昔、ずいぶんと苦しませてくれた、私の父を殺したストーカー殺人の犯人はコイツ!?



「貴女がストーカーだったのね?」「ストーカー? 酷いなぁ~ ボクは気持ちを知って欲しくて手紙を書いただけさ、そんな純粋なボクの気持ちを、あの男が!お姉さんが手紙を読む前に燃やしていくだ!! そんな酷い奴をボクは燃やしてやったださ」


 背筋が凍った。

 殺した言うのにそれが当たり前だと言うように、今、コイツを責めても逆に何が悪い?と聞き返される

 改めて感じたコイツの異常性を


   だけど


 私の父を殺した


  コイツは




  コロシテヤル



「お姉さんの言いたい事は解っているよ♪」

「え?」


「ボクの事を殺したいでしょ? あの男は許せ無いけど、お姉さんのにとってはお父さんだからねぇ、ボクも殺すか悩んだよ、だけどさ、ボクの純粋な気持ちを《気持ち悪い》なんて言われたら、殺すしかないでしょ?」



 もう駄目だ、コイツはこの場で私がコロス

 鞄の中にある護身用スプレーでコイツを悶え苦しする姿は丁度いい

 苦しませて、苦しませて、狂しませて、狂死ませてから父と同じく燃やしてやる




「駄目だよ、お姉さんが殺人犯になっちゃね♪ ボクがお姉さんを御指名してまで呼んだのは、最後にボクの死ぬ処を観て貰うためさヒャハ♪」



 どういう事?

 私に殺させはしないが死に様を観てもらう?


「じゃ始めるから付いてきて」


「貴女は何がしたいの!?」


「いいから♪いいから♪」



 手を引かれ、一室の中に入るが此所は


「ビデオで出てきた手術台!?」

「そっ♪ 此所はボクのオペ室で、今から始めるのはボクの解剖だよ♪」



 色々と準備をしながらも嬉々とした表情で準備を済ませた


 ビデオで録画開始が始まると



「まずは一枚め」


「え?」



 本当にペンチで爪を剥がしだした!?



「…んっ、ぁっぅんっ、はひっ、あっぁぁ~♪」


 信じられない!?


 この子は爪を剥がしながも顔を紅くしていく



「ぉっ、お姉さん、んぅっ、ちゃんと観てるかい?」


「貴女は何がしたいの!!」


「お姉さんの望む様に死にたいんだよ、はぁひぃっ♪」

 爪を剥がし終え、メスを持ち、私の事を艶かしく観る彼女から私は目が離せなかった



「っ‥次は…腹部に」


 次のヶ所を宣言しながら身に纏う服を脱いでいく

 肢体を魅せていく彼女に、私の中で自分でも認めたく無い感情が芽生えだした



「ぅん、あぁ、あぁ、あぁ、あぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァ」



 突き刺し徐々に刃を進めていく彼女は途中で、私にギリギリ届く声で「我慢できない」と呟き刃を一気に下腹部まで進めた。

 私は魅せらている、彼女から目が離せなくてビデオではグロテスクにしか感じなかった今の光景がとても綺麗に魅せらている


   (私も)



「……お‥姉さん、ボ‥ボクの‥ゴフッ…中身は‥き…れい‥かい?」



 とても綺麗で私はもう我慢できない



 (貴女を解剖したい)



「貴女は綺麗よ、だから1人で無理をしないで」



 微笑みながら彼女に近づき、子供を諭す様に囁く

 私は彼女と濃厚なキスを交わし







「だから私に任せて」


   ぐちゃ



 解剖を始めた。


「アハッ♪……ふふふ…フひヒ、はハは、ひゃはっヒャははッ、キヒャヒャハ♪」









 彼女の肉を切る度にイキそうだった。

 初めて知ったこの快楽、教えてくれた貴女は少し大変だったけど頭もちゃんと残さずに食べたからね♪

 それは、私が貴女を愛している証

 ヒャハ♪ 貴女の口癖が移ったみたいね♪

 貴女を観て気付いたの、男は駄目ね女性じゃないと、切っても感じもしないと思うの




 次はどんな女性を切ろうかな?





 彼女を解剖した記念ビデオを観ながら

 私は彼女に魅せらて知ったように母の肉を食べ、エサにかかる女性を今日も待つ。


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