第3話:夜の幸せ
短めですがどうぞご覧ください。
夕飯を食べ終え、少しテレビを見て俺は立ち上がった。
「よっこらせっと」
「あら優太どうしたの?」
「ん‥部屋行くわ」
「そう。ねぇあなたお酒飲まない?」
特に興味はないのか母さんはすぐに父さんに話しかけた。
「おッ!!いいね〜。一杯やろう♪」
母さんに誘われたのか父さんはすごく嬉しそうだ。父さんと母さんはいまだに仲良くラブラブだ。年をとってもお互いに好き同士でいられるのは息子として人として尊敬する。
リビングを出て廊下を歩き階段を登り自分の部屋を目指す。
部屋に着き特に何もせずもうすぐ来るであろう美夏を待っていた。
少しすると階段を登る音がした。
「優ちゃん♪」
「おう。入っていいよ。」
美夏は部屋に入って来ると座る場所に迷いつつもオレの向に座った。
「で何すんの?」
特に何をするか決めてなく、オレは美夏に聞いて見た。
「ん〜お話?」
「なんだそれ!!」
「優ちゃんと色々話したいな〜」
美夏は楽しそうに真面目に言ってきた。
「まぁ美夏がいいならいいけど」
「うん♪」
美夏はニコニコしている。
「美夏、お前部活決めたか?」
「ううん、まだ。」
「そっか」
「うん。別に強制じゃないし入らなくてもいいかなぁって」
「まぁムリして入る事もないからな」
美夏は特に入りたい部はないみたいだ。
「お前、友達はどうなの?」
「友達?できたよ。特に絵梨ちゃんて子とスゴくきがあうの♪」
「そうなんだ。良かったじゃん!」
美夏の楽しそうな雰囲気は感染するのかオレも楽しい雰囲気になってきた。
美夏との会話は時間を忘れるくらい楽しいと改めてわかった。でも実は昼寝をしていないため眠気が出てきた。
「優ちゃん眠いの?」
「ん‥大丈夫だよ。」
「眠かったら寝てもいいよ」
「ありがとう。でもまだ大丈夫だから話続けていいよ」
眠気に頑張って打ち勝とうと笑って美夏に言った。美夏は話を続けているけどオレはいつの間にか眠ってしまっていた。
気がついたら夜中だった。毛布がしっかりかかっているという事は美夏がオレにかけてくれたんだろう。
「ありがとう。美夏」
オレはそうつぶやきまた眠りについた。