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第8話 試合当日

―――――――――――3日後 試合当日ーーーーーーーーーーー


(家元)ああ、小原さんそこ


試合前のミーティングルーム

延々と小原は家元のマッサージをしていた

ゴールキーパーが辞めて急遽代役としてキーパーをやらないといけなくなった家元

相変わらずパンパンに堅い右太ももをなんとか試合できるレベルまでほぐしている

太ももだけではなく 腰や肩もパンパンだ

家元は普段 チームの雑務を全て一人でやっている

競技場の掃除、洗濯 修繕 後は経理や地域まわりETC

財政状況が真っ赤な為 ロクに人も雇えない いつ寝てるのだろうか?ってくらい働いている

彼の肉体は現役の選手顔負けなくらい 悲鳴を上げていた

他のチームメイトも気合が入っている いつになくこの3日準備を整えてきた

今日がダメならチームは終わり そのことも皆に伝えてある

だがチームは不思議な空気感だった

本来ならド緊張する選手もいるだろうに 九蘇真面目以外は 割とリラックスした様子だ

ちゃんと選手で何年もやってる選手が少ないのが逆に良いのか

そもそも素人だった彼らには あまり現実感が無いのかもしれない、、、


(家元)みんな 今日がたぶん最後になる 今までありがとう( ゜Д゜)ううううう

この3日やれるだけの事はやった もう悔いはないです


家元はそう言うとまた泣き出した するとりんごがキョトンとした顔で


(りんご)え?勝つんですよね?今日 人にさんざ練習させたの負ける為じゃないですよね?


(一同)そうだ そうだ 家元さん泣くのは負けてからにしようぜ

悪いけど俺たちは誰一人 負けると思ってないぞ?


(家元)み、みんなあ( ゜Д゜) ありがとう


そういうと 独特な空気感で チームはピッチに出て行った

小原はなんとなくだが 彼らの肩に何か特別なものが降りたような気がした


(多門)ハイハイ ついに家元君私を一人でこき使うことにしたようです

そもそも自給0円でやってるんですよ?それなのに一人で放送しろって?オニですね

まあそんなのは冗談です 彼ピッチにいますからね そうなんとGKですよ

聞いたこと無いですよ 会長がGKとか選手兼監督とかはまだいましたけど

いくらN3でも会長兼GKって ウケますね ホントこのチームは面白い

はい 選手が位置につきました いつものアレですキックオフです

マジメちゃんから林原 もうマジメちゃんって呼びます 家元君がそう呼んでるからね

で、林原がパスするとここで大体インターセプト あインターセプトって

パスしたボール途中で相手チームにとられるって事ね 一応ね初心者向け講座ね

で、どうせインターセプトだろ?っておーーーーーーーーーい

なんと林原前方におおおおおおおおおっきくロングなキック

おいおいおいおい何やってんの?え?変な薬やりましたか? 頭ついにキチャッタか?

難なく相手GKがキャッチ なんだそれ?もういいのか? あんたら負けたら降格すんだぞ?

もうちょい本気になれよマジで ひどすぎるな

って なんだあ その布陣!!! ( ゜Д゜)

1,2,3、、、、、10 ハア??( ゜Д゜)

なんと市川DF10人です10人 ぺナルティーエリア内に10人 あ、ぺナルティ―エリアってね

ゴールキーパー前にある線で囲った部分ね そうあの狭いエリア

そこでファウルなんかするとPKになっちゃうわけ だからぺナルティ―エリアなんだけども

いやいやいやいや その小さなエリアに10人って渋谷か? きっつきつだろ

なんつってたらペラペーラ小岩のFWがシュート まあはじくよね

CB松田がヘッドでクリア そらそうよ スキマねえし 入るわけないわ

はじいても市川は誰一人エリアからでない なんだこれ?

見た事無いよこんな布陣


ーーーーーーーーーーー相手チームペラペーラ小岩ーーーーーーーーーー


(川西)おい どーなってんだ これ無理だろ どうすんだよ


(安田)まあ コーナーキックとってセットプレイか?


FW川西に近寄って 安田が耳打ちする

とにかく一切市川は攻めてこないのでプレッシャーが一切ない

会話も し放題である

川西がニアを守るペペにボールを当ててコーナーをとる


――――――――――コーナーキックーーーーーーーーーー


川西がニアにいいボールを蹴りこむが

松田にあっさり競り負けてクリアされる

松田は191センチの長身 そう簡単に空中戦では競り負けない

市川は180台の選手も多く空中戦は強い方である

それからも コーナー狙いで攻撃を繰り返す小岩

前半だけでコーナーキックはなんと12回 だがネットをゆらすどころかゴールキーパーが触れる事すら無かった

笛が鳴って前半が終了する


――――――――――――ミーティングルームーーーーーーーーーー


(家元)ど、どうすかね?小原さんうまくやれてますか?


前半一切GKはボールに触れなかった そのおかげか 家元の疲労はほとんどなさそうだ


(小原)うんうん いいと思いますよその調子です


(りんご)でも このままじゃ勝てないですよね?引き分けじゃまずいんじゃ?


(家元)いや 最悪引き分けでも相手次第ではワンチャンある


(平木)神頼みかあ やっぱそれしかないのかなあ


皆が肩をがっくりと落とし 意気消沈ムードが漂うと


(小原)いや 勝てますよ ちゃんとプランがあります


そういうと例によって ゲームによってシミュレートした映像をノパソから取り出した


(一同)おおおおおおおおお ええーこんなのありエルの??


(りんご)いや これならできますよ 許容範囲内です


(切山)うおおおおおおおお やってやろうじゃん!!


(ぺぺ)ええー だ、ダイジョブかなあ?


(小原)ダイジョブこれは皆さんです 同じ能力でシミュレートしてますから


(平木)で、でもこの前の家元さんの4-1のやつ全然だったじゃないですか


(小原)あーアレはペッシいましたからね( ゜Д゜)


(平木)へ?ペッシ? あの世界一の選手の?


(小原)はい


小原がそう言い終わると 皆が家元をにらみつけた


(家元)あ、いやー エディットでさ ペッシだけなんつうの?レンタルしたんだよねえ~


家元はバツが悪そうに 口笛を吹きながら頭をかいていた


(平木)おいおい ペッシ一人いたらそらそうなるでしょ てかペッシ居ればリアルだって勝てるよ


(りんご)そりゃそうだ


(小原)まあだから このシミュレートはかなり正確なんですよ

完全に皆さんで相手もペラペーラ小岩ですから


(りんご)ちょっとワクワクしてきたかも?


(切山)まあやってみましょう どうせ負けたら全部終わりなんだし


そう言うと 一同は各自ハイタッチをしながら ミーティングルームを後にした


第9話に続く





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