第4話 大揉め 監督退任
試合が終わると 家元と共に最初の部屋に戻ってきた
家元が事務所に戻りましょうと言ってたのでここは事務所らしい
部屋に入るや否や中に居た男が大声で家元を怒鳴りつけてきた
(中に居た男)もう!無理ですよ 家元さん!!
僕はもう辞めさせてもらいますからね!!
男はバンバンと机を叩きながら怒声をあげる
家元はおろおろしながら まあまあと男の肩を叩いて落ち着かせようとしたが
(男)僕 言いましたよね?中盤補強しろって
なんですか?アイツ 平木? なんで商店街から補強するんですか??
僕は さ つ か あ 選手を補強しろって 言ったんです!!!
バン バン バン 男は骨が折れるんじゃないかってくらい思い切り机を3回手のひらで叩く
もう興奮しすぎて怒りで頭がおかしくなってるようだ 冷静な判断スラできていないようで
家元も何言ってもダメと悟ったのか うんうんと頷くだけで口答えしなくなっていた
(男)まあ わかりますよ お金ないんですよね?
家元は強めにうんうんと頷く
(男)とにかく僕はもう辞めます 契約は残ってるけどもう給料も解除でいいです
アナタが言うから僕は大学の講師ヤメテこっち来たんだ
でももうこれ以上はキャリアに傷がつくだけです もう修復不能なほど傷ついてますけど
大学の監督に戻れる可能性は無いでしょうけど またコーチとかから出直す事にします
そう言うと男はスタスタと部屋を出て行った
家元も呼び止める様子も無かった
(家元)はあ、、マジかあ 次の試合どうしろっていうんだよ、、、
家元はそういうとPCの電源を入れてかちゃかちゃやり始めた
画面が出てくるとPSマネジメントの文字が出てきた
(小原)あれ?これPSマネジメントじゃないですか
PSマネジメント(プロサッカーチームマネジメント)は プロサッカーチームの監督になるゲームだ
選手を育成や購入、売却など プロ組織と同じ運営をリアルに体験できるゲーム
登場人物やキャラクターは実在の人と全く同じであり 能力値や得意分野までかなり調べて
実在人物とほぼ同じに作りこまれている マニアウケするゲームだ
小原も実際かなりハマっているゲームで 数千時間近くやりこんでいた
(家元)え?小原さんもこれやってるんですか?
(小原)あ、ハイ 趣味程度ですが
(家元)へえ~そうなんだ
そう言うと家元はかちゃかちゃとチームを編成していた
市川フェニックス どうやらこのゲームの数値の正確さを利用してシミュレーションでもするつもりなのだろうか
このゲームはリアルの選手の能力を正確に数値化する どういう方法でリサーチしてるかは知らないが
かなり正確だということで評判だ
数字で見る限りはフェニックスの選手は
(小原)へえ みんな結構いい数字でてるんだな
能力が極端な選手が多いが ウマくハメれば一発がありそうなチームだった
N3の選手はそこまで能力が高くない選手も多いので やりようによっては勝てなくはないだろう
が、なんで今日あそこまでぼろ負けしてたのだろうか?
メンバーは12人まあ ちょっと少なすぎる気はするが、、、
(家元)えっと この子はフォワードだしこの子も攻めだし
次から次へと攻撃の選手を並べていく家元
STだけで3人 ちょっと見たことが無い布陣だ
(家元)よし できた
(小原)えええ これって
3-4-3 でもえ?なんだこれ ST3の3トップでAM4人て
3人で守るんですか??
(家元)え?だって攻めなきゃ点とれないでしょ?
(小原)そうですけど これじゃいくらなんでも
(家元)まあまあ ゲームだしやってみましょう
そう言うと家元は試合開始のボタンを押した
相手は次の対戦相手が予想されている讃岐である
(家元)よううしいけえ
フォワードの3人が中々いい 全員足が速く 簡単に守備陣を突破する
流石に攻めの枚数が多いせいか攻撃は迫力がある
ぺナルティ―エリアに入った 林原がシュートを放つ
(家元)ああっ おしい
シュートは相手キーパーにはじかれたそのこぼれ球を
相手DFが拾うや否や前線に大きく蹴りこむ
あっという間に前線の選手にボールが渡る 守備の枚数が足りなすぎるのであっさり突破される
ゴール
(家元)ああーなんのまだ80分あるからねえ とられたら倍とればいいのさ
その後もほぼ同じ展開でゴールを決められ終わってみると
4-0 で市川の負け
(家元)ああああああなんでだあああああ( ゜Д゜)
小原はそらそうだと正直思っていたが あんまり口出してもプライド傷つけるかと黙っていた
小原はこのゲームかなりやりこんでいて 戦術面もかなり熟知していた
特に守備は重要で 少しでも穴があると立て続けに失点するのも知っていた
それがリアルとどれだけ結びつくかは知らなかったが、、、
(小原)まあ 所詮ゲームなんでリアルと関係はないかと、、、( ゜Д゜)
なんか家元がこれをそのまま実際の戦術で使いそうだったので釘をさしたつもりだったが
(家元)あーもう勝つまでやります!! 小原さん明後日また来てくださいね
そういうと家元はまたかちゃかちゃとゲームに没頭しだした
第5話につづく




