第2話 マッサージのビラ
(小原)うーん ここだよな?
翌日 私は昨日パローワークでもらったビラの住所を訪ねていた
マッサージのバイトの詳細を尋ねる為である
だが 何やら巨大な競技場があるだけで何もない 競技場は外からはちょっとよく見えない
人にたずねたくても 壁ばっかりで人がそもそも居ない
近くを歩いていた会社員風の男性にビラを見せてたずねてみる
(会社員?)うーん 事務所かなあ? 案内しましょうか?
多少面識があるのだろうか? 会社員風の男性はそういうと こっちですよと手招きして案内してくれた
競技場?の入口から中に入り狭い通路を右折する そのままずかずか中に入っていくと
左手に学校の職員室のような感じでドアノブのついた部屋が
(会社員)コンコン! すいませーん入りますよ
2~3回ノックすると会社員はガチャとドアを開けた
すると中には180センチくらいの体格のいい男が居て
(男)あーまたやられた!!なんでー
何やらテレビ画面を見ながら机をバンバンと叩いている
ちらりと目をやると
PSチームマネジメント
とテレビ画面に書いてあった
(男)あーなんですか?誰ですか?( ゜Д゜)
男はちょっとびっくりした様子で尋ねてくる 会社員風の男は
(会社員)あ、では私はこれで
そそくさとその場を後にした
小原はおもむろにビラを出して
(小原)あ、あの募集のチラシ見てきました
そう言って男に手渡してみる すると男は
(男)えーマジっすかあ 助かりますゥ あ、じゃあさっそくお願いします
そう言うと近くにあったソファーに横になった
(男)自給とかめんどいんで一回500円でお願いします
あ、僕もう足がひどい凝っちゃって
そう言いながら男はくいくいと自分の右足を指さす やれってことだろうか?
マッサージはバイトで何度か経験がある その経験を生かして
(小原)じゃ はじめますよ
小原は男の足をもんでいく
(男)ああ~きもちいいいいい 極楽う
もんで10秒くらいで男はいびきをかいて眠りだした
相当疲れてたのだろうか? たしかに半端なく凝っている
岩のようにがっちがちで しかも筋肉量も多いので 指圧するだけでも汗が出てくる
このまま放置しておくと歩くだけでも肉離れになるだろう そう思わせるような重症だった
(小原)はあ、、はあ もういいかなあ?
久々の施術というのもあるし 何よりこの筋肉量
手が筋肉痛で持ち上がらないほど疲れた
時計を見るとまだ30分程度 まあどう考えてもこれじゃ足らないとは思うが
(小原)すいません 終わりましたよ
とんとんと男の肩をたたく まあ500円なら30分でいいだろう
通常は一回の施術1時間で3千円はとる
バイトと考えても 時給で言うなら1000円程度 十分だと思う
(男)ふえ?ふわーあ ああ!寝ちゃってた スイマセン
男はわたわたとあわてながらポケットから小銭と取り出した
(男)じゃあ500円 次やるときは 施術するヤツから直接もらってく感じで
あ、そうそう言い忘れてたけど 採用です!!( ゜Д゜)
そう男は言いながら小原に500円を手渡した
(男)あ、そうそう 他にもやってもらいたい人いるんで来てもらえますか?
そう言うと男は小原を手招きした
第3話に続く




