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普通のおじさんがプロサッカーチームの監督になる話  作者: dodongadondon


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第18話 鰻 焼蔵と言う男



ーーーーーーーーーーーーー翌日 12月1日(月) 【試合まで後6日】-----------------


(鰻の母親)あ、いらっしゃ~い あら昨日の


(小原)あ、おかまいなく 今日は客として来ました


そう言うと小原は うなぎ食堂に入り 椅子に腰かけた

メニューを見ると ひつまぶしを注文した


(鰻の母親)はい、どうぞ 熱いので気を付けてくださいね


ほどなくして ひつまぶしが運ばれてきた

ひつまぶしは鰻のかば焼きを細かく刻んで(鰻丼)のように白いご飯にかけた料理

まずは普通に牛丼のように食べ 残ったご飯にだし汁をかけて お茶漬けにして食べるのが一般的である

小原はあっという間にたいらげて しめのお茶漬けも堪能した


(小原)昨日は食べれなかったけど このひつまぶし大好きなんだよな

このお茶漬けがなんとも上品だよね


小原はお茶をすすりながら 独り言を言っていた すると近くに居た鰻の母親が


(鰻の母親)あら 嬉しい事言ってくれますね えっと監督さん?


(小原)ああ、いえいえ違いますよ ただのマッサージ担当です


(鰻の母親)ああ、フィジカルトレーナーの方?あたしはてっきり監督さんかと

なんか すいませんねえ うちの子 チームが大変な時に辞めちゃって


(小原)ああ、いいんですよ そこは個人の選択ですし

てか、1トレーナーの私が口出す話じゃないですし 家元さんは戻ってほしいみたいですけど


(鰻の母親)いやね こないだ お父さん倒れちゃって それで うなぎの仕込みあたしがやることになったんだけどね うなぎって大変でしょ?目打ちからさばいて 無数の小骨とってって

調理はお父さんにほとんど 任せてたので 大変でね とにかくあたしじゃ時間かかっちゃって

それで 息子が手伝ってくれるようになったのよ 最初は二人で大汗かきながらやってたんだけど

今じゃ息子の方がうまくなっちゃって 仕込みは息子が全部やってんのよ


(小原)え?お父さんは 今はだいじょぶなんですか?


(鰻の母親)ああ、手術はうまくいって 今 抗がん剤治療中なのね

なんか体ががたがたになっちゃって 最近はほとんど寝てるわね

でも 少しずつはよくなってるのよ?


(小原)うわあ そうだったんですか、、、


小原はそう言うとお茶をすすった 抗がん剤の治療は自分の母親もやったことがある

髪の毛は全て抜け落ちて やつれた感じで ゾンビみたいになってたのを覚えている

がんを抑制するために通常細胞も攻撃する薬を飲むとかなんとか 今の医学の進行具合じゃ もっといい薬 あるのかもしれないけれど 20年前はそうだった

たしかに 家族として見ているのも辛かったのを 覚えている

彼が辞めたのは これが原因だったのか、、、

小原が母親と話してるとそこに


(鰻 焼蔵)ちょ、母さん 何話しちゃってるんだよ!


鰻がやってきた 買い物でも行ってたのだろうか? 手にはレジ袋を下げていた

彼のスカウトは私の役目ではない 勝手な事をして家元さんのメンツを潰すのも問題だし


(小原)あ、お会計お願いします


小原はそそくさとお会計を済まし 足早に立ち去った


(鰻 焼蔵)あ、母さん おっさん送ってっていい?


(鰻の母親)いいよー


(鰻 焼蔵)あ、送りますよ 一緒に行きましょう


そう言うと 鰻は家元についてきた


第19話に続く





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