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元最強軍人のおじいちゃんが、殺されるはずだったモブキャラに転生して乙女ゲームを拳無双をする!  作者: バナナ男さん
第三章【半年後の三人の話編】

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66/91

65 なるほどね!

(ルーク)


次世代の王を決める事は、国民達の人生を180度変えてしまう可能性がある。

王がいくら平和主義を望んでいても、こうして各領を治めている領主達が勝手にわけわからん法律を作っている事からわかる様に、現在、一番勢いがある第一王子、ラインという小僧の影響力は強い様だ。


『ライン王子が王になったら、今以上に苦しくなる。』


表向きは良い政策ばかり言ってはいるが、未来を真剣に考えている平民達はそう思っている。


「本当はぶっ飛ばしてやりたいと思っちまうが…………。」


「?」


ポツリと呟く声は店主には聞こえなかった様だったので『なんでもない!』と誤魔化す様に首を振った。


これはただ『暴力』で片付けてはいけない事。

それぞれ一人一人が出した答えが未来の一部になる。

国ってモンは皆で創り上げていくモノなんだから、俺が『力』を使う時は、皆が選んだ答えを『力』を持って侵害してきた時だけだ。


少なくとも、今の俺が出せる答えはコレ。

だからこそ、俺は皆が望み創りたいと願った平和な世界で生きていく事を選んだのだから。


「人の気持ちに『力』は使うべからず!戦うべき『悪』は、選択を奪う奴らだけって事だ。

お互い頑張って、世の『悪』と戦っていこう!」


「??は、はぁ……。まぁ、とりあえず、俺は商売を通じて戦って行くつもりです。

可愛い子どもたちには、平和な世界で暮らして欲しいので。」


店主は自分の胸ポケットから子供二人が写っている写真を取り出すと、それにチュッチュッ!とキスをする。

俺はそれを見て笑うと、金貨を一枚投げ渡し、手に持っていたリボンを懐にしまった。

すると、店主が金貨を手にし、アワアワと慌て始める。


「ル、ルーク様!その商品はそんなに高くないですよ!お釣りお釣り!」


「いいからとっておけ。なんならその可愛い子供たちに、甘いお菓子でも買っていってやるといい。これからも頑張って我が領を盛り上げてくれよ〜。」


手をヒラヒラと振ってその場を去ると、店主の「ありがとうございました!!」という声が聞こえて、俺はご機嫌で今度はアッシュの反応を探した。


◇◇

「アイツ、反応がうっすいから分かりづらいんだよな〜。

無意識に気配を殺しているっぽいから、かくれんぼやったらダントツ優勝だな、クソ〜。」


ブツブツ文句を言いながら、やっとこさ見つけた気配を頼りにアッシュを見つけると、アッシュは────……。


「あ〜……それとそれとコレ、全部包んでくれる?

あ、あとそっちのヤツも。う〜ん……コレ、色違いある?」


なんとアッシュ、シンプルな洋服や雑貨を売っている出店を覗いては、あれもコレもと沢山の商品を買っているではないか!


「め、めちゃくちゃエンジョイしてる……。」


ウキウキしながら変な黄金色の象の置物を手に取って見ているアッシュを見て、保護者の俺、ニッコリと微笑む。

アッシュは、俺よりよっぽど人生の楽しみ方を知っているから大丈夫。

それに────……。


「あ、あの〜……。」


「よかったら、今流行りのお店とか〜案内しますよ♡」


まるで花に群がる蝶々の様に、アッシュのイケメン面に釣られて声を掛けてくるのは、若くて綺麗な女性達!

キャーキャー!キャピキャピ!と黄色い声と好意的な目がアッシュを追いかけ続ける。

そしてそんな可愛い女の子達に当たり障りのない、とにかく角を立てない様な上手い切り返しで返事を返してマイペースに買い物を続けるアッシュは、イケてる色男の代表選手の様だ。


流石は攻略対象ヒーロー……モテモテじゃん!


「はいはい、でましたでました〜。人生勝ち組のアッシュさんは大丈夫でした〜。────帰るか……。」


特に心配する事なしと判断し、そのままその場を立ち去ろうとしたのだが……アッシュは突然、ピタリと止まって両親と買い物に来ている小さな女の子を見始めた。


「…………?」


何を見ているんだと思って、俺もその女の子に視線を向けると、その女の子は両親と手をつなぎながら、ワッ!目を輝かせる。


「このゲーム、前友達とやったやつだ!凄く楽しかったから、一緒にやろうよ!」


「そうかそうか〜。じゃあ、父さんと母さんと三人でやってみようか。」


「あら、楽しそうね〜。」


父親がその箱型のゲームを手に取り、お金を払うと、そのまま親子三人で笑い合いながら帰っていった。

そんな親子のありふれた日常。


「…………。」


それをジッと見送ったアッシュは、そのままそのお店へと向かい、ミスマッチな子供向けのおもちゃ達を見回した。

その目には特に感情はなかったが……なんとなくそれが寂しそうだとも思い、俺はバツが悪くてポリポリと頭を掻く。

そしておもちゃを見つめるアッシュに、店員が声を掛けようとしたのだが、直ぐにアッシュはその場を立ち去った。


「……まぁ…………うんうん。そうかそうか〜。」


何を納得している様に頷くと、アッシュがいなくなった瞬間、その出店へ。

そして────……。


「ここからココまで、全部のおもちゃ、お買い上げで!」


気がつけば、大量のおもちゃを買って、俺は屋敷へと帰っていった。



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