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元最強軍人のおじいちゃんが、殺されるはずだったモブキャラに転生して乙女ゲームを拳無双をする!  作者: バナナ男さん
第二章【セレンとアッシュ編】

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29 主人公

(ルーク)


「きっと今日も街の方だよ!」


「いつも掃除当番を俺達に押し付けて行っちゃうんだ!」


「ご飯当番も全部サボるんだよ!」


「いつも話しかけても無視してくるし!」

  

ワーワー荒ぶる子供達の様子から、どうやらもう一人のお留守番係は、相当()()()()をしている様だ。

要は、お留守番係を全てセレンに押し付けて、街に遊びに行ったと……。


「……そりゃ〜お疲れ様。大変だったな。」


「いえ、やることは変わらないので……一人で問題ないです。」


恐らくあのゴロツキ達が来る事が分かっていて、それでも一人でこの場を守ったセレン。

しかも、遊び呆けて逃げたヤツの愚痴すらこぼさない姿は、文句なしにカッコいい!


「お前、ホントにめちゃくちゃカッコいいな。────ほら、コレやるから飲んどけ。」


「か……カッコ……えっ?……わわっ……!」


セレンはオタオタしながら、俺が投げた小瓶を受け取り、それを見てギョッ!と目を見開いた。


「回復薬!こんな高価なモノ貰うわけには……!」


「いいから使っとけって。ほら、子供達が悲しそうだからさ。」


俺が子供達を指差すと、皆セレンが心配なのか、ムズムズと身体を細かく動かしている。

それを見たセレンは、俺に頭を下げた後、それを飲み干した。

すると、顔の腫れは引いていき元通りの顔へ……子供達はワッ!と一斉に飛び上がって喜びを表現する。


「セレンねぇちゃんの怪我が治った!ありがとうお兄さん!」


「良かった〜セレンねぇちゃん!お兄さん、ありがとう。」


グスグスと鼻を鳴らす子供達に、困った顔をしているセレンを見て、なんだかホッコリしていると────突然孤児院の入口の方から音が聞こえた。


「たっだいま〜☆」


どうやら誰かが帰ってきた様で、騒いでいた子供達が突然ピタリと話すのを止める。

そしてヒョコッ!と部屋の中に入ってきた人物を見て……俺は悲鳴をあげそうになった。


キラキラ光る銀色の髪は長く、サイドのはち上の髪をツインテールにして後ろ髪を結ばないツーサイドアップ。

サラサラつやつやの髪は、まるで銀の糸の様で、神秘的なイメージを相手に抱かせる。

クリッとした大きな目は、輝く宝石の様に見え、色白にきめ細やかな肌に頬はバラ色……そこにいたのは、文句なしの美少女だった。


「ごめんなさ〜い!ちょっと用事があって、出かけちゃった♡」


キュルン☆と上目遣いで、手を合わせる仕草をすると、男の子だけは仕方ないか……と許す雰囲気を出したが、女の子達の視線は冷たい。

ムスッ!!とする子供達の頭を撫でながら、セレンはその美少女に話しかけた。

  

()()()。また街に行ってたのか?シスターからここを守ってって言われてたじゃないか。」

                       

一応注意をしているのだが、どこ吹く風だ。────()()()は。


「う……嘘だろ……?」


俺はポカンとしたまま、リリスを見つめた。


『グランド・リリスの白い華』、その主人公のリリス。


どうやら、俺は早々にリリスを見つけてしまった様だ。

しかし……どうも様子がおかしいので、内心動揺しながらジッとリリスを見つめた。


主人公のリリスは、正義感に溢れた優しい女の子で、男勝りの性格をしていた。

そのため、お洒落の欠片もなくいつも泥だらけで、髪などもただ後ろに一つで縛っているだけだったはず。

なのに、今のリリスはどうだ?


キラキラ、サラサラの長い髪、そして格好も町娘としてはとても綺麗にしていて、よく見ると爪に色がついているし、首元に光るネックレスや高そうなピン留めを見ても、原作の面影がない。


「???」


びっくりしすぎて固まっている俺に気づいたらしいリリスは、不快感を隠さない表情で、俺を指さした。


「────えっ誰〜?そのガリチビ君。あ〜新しい孤児かなんか?────ふ〜ん……?」


「────っ!こらっ!リリス!!」


静止するセレンを押しのけて、リリスは俺を上から下まで見定める様にジロジロ見つめ────ハンッ!とバカにした様に鼻で笑う。


「あ、ハイハイ、モブ君ね〜!だって、全然イケメンじゃないんだも〜ん!」


キャハ!☆

全然悪びれてない言い方で俺を嘲笑うリリスに……原作のリリスの姿が完全に壊れたのを感じた。


「…………。」


「リリス!!彼に謝れ!!私達の命の恩人になんて失礼な態度を……!!」


セレンが本気で怒って注意してくれているが、リリス本人はどこ吹く風で……指に塗られたネイルらしきモノをご機嫌で見ている。

俺は呆れ果てながらスキルを発動し、リリスを『見た』。



【リリス】


<レベル2>


体力:10

攻撃:2

魔力:800

知力:5

物理防御力:5

魔法防御力:5

精神力:50

俊敏:2


(才能ギフト)……【聖后】

精霊と心を通わせる事に特化しているとされる才能だが、謎も多いSSSランクギフト



えぇぇ〜……弱っわ!

────あ!でも、魔力だけ凄い!あと精神力も!


結果を見てゲンナリしてしまったが、紛れもなくこのふてぶてしい少女は、主人公のリリスで間違いないようだ。

恐らくやたら強い魔力は、生まれつき備わっている才能によりモノらしい。

だが────どうして原作とこんなにも違うのかは分からない。


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