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元最強軍人のおじいちゃんが、殺されるはずだったモブキャラに転生して乙女ゲームを拳無双をする!  作者: バナナ男さん
第二章【セレンとアッシュ編】

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20 攻略対象その1

(ルーク)


光が一切入らぬ様な漆黒色の髪に、常にうっすら笑みを浮かべているその美しい顔。

そして、人をおちょくる様な物言いをしながら、目は笑っていない……何を考えているのか分からない怖さを人に常に与える。

多分頭はものすごく良い。

そう思われる行動も多く見られ、更に自分の武器とも言えるイケメン面や高身長高スタイル細マッチョ……という外見チートを使いこなし、主人公を幾度となく翻弄してくるムードメーカー的存在。


【攻略対象その1】


無気力サイコ野郎<アッシュ>


「確かアッシュは学院の中で、フッと現れては気まぐれにリリスを助けたり、逆に陥れたりする気まぐれキャラだった。

生きる事にも適当な感じで、全てに置いて軽〜い感じのキャラだったが……強いし、サイコパスだしで、めちゃくちゃ面倒なヤツだったな。」


アッシュは掴みどころのない性格をしていて、いわゆる攻略最難関に当たるキャラのせいか、一周目ではその心情や過去についても詳しく語られる事が少なかった。

そんなアッシュの好感度をあげるには、とにかく話しかけて『共感』してやる事。


『自分だけは貴方の事を分かっている。』

『自分だけが貴方の味方である』 


そう思わせる事が、キーポイントだったはずだ。


「……面倒くさそうなガキだな。

でも、どうして孤児院の襲撃事件のスチルに、こいつの好感度が必要になるんだろう?

……ま、どうでもいっか。どうせ止めるのは変わらないんだし。」


多少の疑問は感じたが、やることは変わらないので、その事は頭の外に放りだした。

そして、俺は一度大きく伸びをし図書室の外へ出ると、外をテキパキと掃除していた使用人達は、俺の姿が見えるなり一斉に頭を下げて挨拶をしてくる。


「おはようございます!!ルーク様!!」


「「「おはようございます!!!」」」


その様子は凄く真剣で……なんだか自分が新日本国軍に務めていた時を思い出す。

基本、軍の中は完全なピラミッド体制であるため、上官に逆らうイコール死刑でもOK!

挨拶なんかし忘れた日には、もれなく半殺しの刑が待っていたものだ。


「……お、おはよう…………。」


自分の新人時代を思い出し、苦笑いしながら歩き続けると、素早い動きで俺に近づいてくる人物が見えた。


「ルーク様、この間ご指摘して頂いた、資金の振り分けについてのご報告をさせて頂きたいのですが……。」


キリッ!と真剣な顔で俺に頭を下げたのは、このグリード家の使用人達のトップに立つ家長<セブン>だ。


年は40を過ぎたくらい。

前髪からしっかりとUPされたセピア色の髪に、中々男前の顔立ち、線が細いながらも、背筋がピンと伸びているからか、確かな存在感がある。


「あぁ、悪いな。仕事を増やしてしまって。」


「とんでもありません。これは元々私の管轄でしたので……。

寧ろ、お陰様で以前とは比べ物にならないくらいクリーンになったので、大変感謝しております。」


微笑む顔は、非常にスッキリしていて……恐らく今までかなりのストレスフルな環境だったのかなと思った。

俺は同じくニコッと笑いながら、当時のセブンに対して同情の気持ちが湧く。


セブンは子爵という高い身分を持つ貴族の男で、頭はキレるしとにかく仕事ができる男だった様だ。

しかし、主人である俺の父親ルストンにこき使われ、一種の洗脳状態のまま生きる屍化していたらしいが……なんと俺のビンタと裸の反省会で、一気に覚醒したらしい。


父が俺にフルボッコされ引きこもり化した後、直ぐに体調とメンタルを整え、人数の少なくなったこの屋敷で生き生きと働き出した。

そして家の資金の流れを纏めて俺に持ってきたので、すかさず俺はそのアホみたいな資金の振り分けに大激怒!

当主夫妻の交遊費に、俺の母親フルートのファッション&娯楽費に、ライアーとスティーブの豪遊費……更に毎日の様に開かれているパーティー、パーティー、パーティー!その運営費やら足代やらと……。

領民から徴収した金の殆どが、私利私欲のための出費へと消えていたのだ。


それを見た時は目眩がしたが、なんとグリード家の治めている土地は、自然災害などが少ない恵まれた土地で、運良くそんなひどい状態でもなんとかなってしまっていた様だ。

しかし、そんなクソみたいな運営で、今後もやっていける保証なし!

今後は領民の生活を守るために、正当に資金を使うべきだと判断した。


「ここからここまで、当主と家族のための資金は全てカット。

現在当主とその妻、ならびに長男次男は心身ともに衰弱しているため、俺が当主代行として責任を取る。安心して今直ぐに手続きを終えてくれ。」


「────はっ!!」


セブンはそれはそれは嬉しそうな笑顔で敬礼し、そのままピュピュ〜!と走っていってあっという間に手続きを終えてしまった。

そして余ったお金は、今まで領民から届いていた嘆願書をしっかりと厳選し、それに当てて貰っている。


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