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元最強軍人のおじいちゃんが、殺されるはずだったモブキャラに転生して乙女ゲームを拳無双をする!  作者: バナナ男さん
第五章【入学院テスト編】

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117 良かった!

(ルーク)


「っ!これはこれは……とんでもない逸材が現れたモノですね。

今まできっと並々ならぬ努力をしてきたのでしょう。

文句無しの合格です。おめでとう。」


テリーヌが嬉しそうに拍手をすると、他の教員達や受験生達も一斉に拍手をし、場は一気に祝福モードに。

しかし、そんなホンワカな雰囲気はなんのその、アッシュがやる気ナイナイな感じで水晶の前に立つ。


「はいはい、じゃあ、次は俺ね。」


そのまま面倒くさそうに、ゆっくり手を下ろすと……?


────カッ!!!


とんでもない光……いや、閃光が発せられ、全員が顔を隠した。


まるで太陽光の様な眩しい光!

これに驚いたのか、教員達や受験生達はポカ〜ンと目と口を大きく開けてアッシュを見つめ、テリーヌも言葉なく立ち尽くす。


「こ、これは……なんてこと……。こんな光見たこと……。」


「合格でいい?」


アッシュがそう尋ねると、テリーヌは汗を掻きながら「え……えぇ。」と肯定して頷いた。


そうそう、アッシュ君ね。元々メインの攻略対象様だから!

チート仕様だから!


だからこの結果は当たり前なんだろうが……周りを見れば、圧倒的な実力と高い外見偏差値のアッシュとセレンは、めちゃくちゃ視線を集めていて、好意的な想いがこれでもかと出ている。


「────ごほんっ!では、次!」


仕切り直しとばかりにテリーヌが俺に向かって言ったので、呼ばれるがまま水晶体の前に立った。


俺のステータス値は全部ハテナで埋め尽くされているため不明。

この場合、果たして水晶体の反応や如何に……??


「……お願いしま〜すぅ……。」


なんとなくお願いしながら水晶体に触れると……?


…………。


────シ〜ン……。


なんと、うんともすんとも言わないではないか!


「は、はぁぁ??!!……ちょっ……!もしも〜し?」


そのまま水晶体をペチペチと叩くも反応は0のまま。

俺、死ぬほど焦る!


「おいおい……空気読んでくれよぉ、水晶く〜ん?……壊されたくないなら光るんだ!ファイト!」


ダラダラ汗を掻きながら、水晶を優しく撫でる俺を見る後ろの受験生達の目が冷たい。

更には「えっ?光らないとかあるの?」「やばww無能力者って事?」「どんだけステータス低いんだよww」などと、悪意あるヒソヒソ話まで聞こえ始めた。


「…………。」


静かにレイピアを抜こうとするセレンをアッシュが無言で羽交い締めにしていたが、それすら目に入らない程、俺は焦った。


光らなければ不合格〜!

俺の青春、始まる前に終わる!


グスングスンと鼻を鳴らしながら、水晶玉を擦って擦って────『もう壊すか……。』と物騒な事を思った瞬間、テリーヌが後ろに一歩、二歩と下がっていくのに気づく。


「ご、合格です……。どうぞお通り下さい……。」


覇気なく喋るテリーヌの顔色は悪く、真っ青な顔で更に大量の汗までかいているモノだから、他の教員たちもビックリしている様子でテリーヌに話掛けたが、本人は「大丈夫です。」としか頑なに言わない。


ちょっとよく分からないが……俺、合格した!


「……っしゃっ!どうもありがとうございました〜!」


やっぱり間違いでしたと言われない内に、戯れついている二人を両肩に抱えてピュピュ〜!と建物に向かって全力ダッシュした。


「全然光らなかったのに、インチキだ!」「アイツ不正したんじゃ……?」などという不名誉な噂話を放って置いて……。


◇◇

「ハァ〜……焦った焦った〜。……もう大丈夫か?」


両肩に抱えていたセレンとアッシュを地面に下ろし、俺は背後をチラッと振り返る。


誰も追ってきてない。

なら、これから「やっぱり不合格でした。」とは言われないだろう!


「?何故光らなかったんでしょうか?」


「なんか特殊なジャミング系スキルでも使ったの?」


考え込むセレンの隣で、アッシュが訝しげな目で俺を見てきた。

俺は即座にアッシュのおでこを突いてやると、アッシュは「痛っ!」と言って、おでこを押さえる。


「馬鹿野郎!なんで俺がそんな事をするんだよ!不正して合格しても青春楽しめないだろうが!」


「ふ〜ん……そういうもん?」


おでこを擦りながらアッシュがムスッとすると、セレンが意地悪げに笑った。

そのまま無言で睨み合い二人の顔を引き離し、俺達は指定されている座学のテストが行われる部屋へと向かおう────としたのだが、ここで問題発生。

なんと貴族と平民で教室が分かれていることを思い出した。


「貴族って、どうしても平民と一線引きたがるというか……結構こだわり強そうだよな〜。

俺、貴族クラス。アッシュとセレンは二人とも平民クラスだな。」


「えっ!そ、そうなんですか?嫌です。コイツと二人なんて。」


「ええ〜……コイツと二人、いやなんだけど。うるさいしめんどくさいし……。」


二人はブツブツと文句を言っていたが、これはどうにもならないので諦めてもらうしかない。


俺達仲良し三人組〜。

でも時々は一人になる事も必要!(二人は一緒だけど。)


「座学のテストお互い頑張ろうな!じゃあ、いってらっしゃ〜い!」


ツツ〜ン!と顔を背けたままの二人がちょっと心配だったが、こればっかは仕方がないので、そのまま俺は指定された部屋へと向かった。



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