仲人の契り
小説家"相子屋 真中"はある旅館に宿泊している、理由は仲人の謎に迫るためである。ここには陰娜がいる、そう確信した。この数分後直感は現実になることとなる。
チェックインしてしばらく部屋に滞在していると、なにか様子がおかしい。私自身霊感というものこそないものの、明らかな違和感が私を襲う。「ガタッ!」音のした方へ首を向けた。
そこにあったのは、大きく「異」と書かれた掛け軸。その裏側から、まばゆいばかりの光がもれている。「この向こう側に一体なにが?」私は掛け軸の裏側にあった世界へと足を踏み出した。