二話
村に到着するなり、広がっいたのは血の海と無残に殺された死体達だ。
腐敗臭はない、恐らくそこまで時間は経っていないだろう。
ファット「酷い有様でヤンスね」
小さな村だ、魔獣の対策がとれないことは珍しくない。
だが、戦った形跡はあるのに魔獣の死体は一つもない。
群れをなす魔獣というのは基本的に一体一体が強くない為に群れをなすが、
単騎で村を殲滅したのか‥少し妙だな。
人とは戦闘をもうしたが、魔獣とはまだ戦ったことがない。
腕試しには丁度良いかも知れねーな。
ファット「ソル様まさか戦うつもりはないでやんすよね?」
俺は親指でグッドサインした。
ファット「辞めましょうでヤンス!、もっとネズミみたいな弱っちいやつ
にしやしょうよ!」
ネズミはお前の事だろう‥とは思ったが、一日に話せる回数が限られてる無視しとこう。
フォォォンフォォォン、突風か何かと思ったが何やら黒い龍らしきものが降りできた。
邪龍「強い邪気が近くに来ると思えば‥お主が邪神様に選ばれし使徒じゃな‥」
ソル様 (ぁ...)
ファット「そうでヤンス、邪神様に選ばれた使徒ソル様でヤンス!」
お前が答えるんかい‥
まぁ良い、ずっと話して無かったから上手く話せなかったしな!それよりも‥
ソル「この村を殲滅したのはお前か?黒き龍よ」
邪龍「黒き龍か、懐かし呼び名だ今では邪龍と呼ばれているのじゃが」
ソル「二度は言わない」
邪龍「調子にのるなよ小僧。まぁ良い、答えてやろう。ワシが村人を殺した、
正確にはワシが作った配下の物じゃがな。」
ソル「‥‥」
邪龍「何を殺気だっておる?人間なんて10人や100人殺した所で何も変わりはせん」
ズシンズシン‥!
俺は邪龍が殴れる位置にまで近づく。
邪龍「ほほう、ワシと戦かおうと言うのか。邪神様に選ばれし使徒といっても
所詮は人間。龍に勝とうとは愚かものだ。封龍剣やドラゴンキラーはたまた
聖剣や魔剣とゆわれる類ならいず知らず、お主剣すら持っておらぬではないか?
ハッハッハ!愉快愉快!かかってくるが良い‥!」
ズッッドォォォン、
邪龍(ぐべばっ!)
爆ぜた風船のように勢いよく森まで飛ばせれていった。
ズシン!ズシン!ズシン!
再び邪龍の元まで歩く。
邪龍(ぐはっ、何という一撃!森の奥まで飛ばされるとは‥!だが好都合。
我配下の者たちよ!その人間の首をとるのじゃっ!)
(ブウォォォン!)(ギャギャギァ)(グヲォォオ!)
様々な形の生き物が森から出てきた。
ファット「ソル様!ソル様!あれは中級悪魔でヤンス!一体一体が強いでヤンス!
ここは逃げようでヤンスよ!」
一体の悪魔を左腕で小突くと、ドコン!数体を巻き込みながら吹っ飛んでいった。
ゴン!吹っ飛ばされた悪魔たちが巨体の悪魔にぶつかる。
ズシン、ズシン、俺はそのでかい悪魔に近づく。すると、そいつは俺めがけて巨大な腕を何度も
振り下ろす。ニタリと悪魔は笑ったような気がした。悪魔はその体格と頑丈な皮膚で幾人の人間達を潰してきた。
だが、男は潰れていなかった。それどころか傷一つ付いていない、かつて鎧とよばれる硬い物をつけていいる人間でも潰した悪魔は驚いた用な顔をした。そうして悪魔の足を握り、ブウゥゥゥン投げ飛ばす。それが別の悪魔たちにぶつかり、道が開ける。
邪龍「なっなんと!」
ファット「エグいでヤンスね」
邪龍「くっ!このままでは‥!」
そう言うと邪竜は空へと舞い上がった。
ファット「卑怯でヤンスよ!邪龍様!」
邪龍「何が卑怯か!翼があるのじゃ飛ぶに決まっておろう!」
ブオーン
邪龍「ハッハッハッ!貴様らは飛べまい、このままブレスで焼き殺してやろう!」
ファット「やばいでヤンスよ!焼き殺されるでヤンス!どうするでヤンスか!」
ソル「ファット、村小屋に隠れていろ」
ファット「わ、わかったでヤンス」
ファットが安全な村小屋まで行くと俺は足にめいっぱい力をこめ飛ぶ。そして
ドコォン、邪竜に突撃した、本当は飛んで殴り落とす予定だったが、しかたない後で調整
しないとな‥。
邪竜「はぁはぁはぁ、ワシとこここまで戦ったのは数百年前に戦った勇者だけじゃぞ」
ここまで戦ったって二発殴っただけだけどな。
ソル「まだ殺るか?」
邪竜「いいや、よしておこう、お主の強さは良くわかったのじゃ」
ソル(....)もう話せる限界か、やはり制限があると厄介だな
邪竜「安心するのじゃ、邪神様から聞いておる。お主がどうゆう人間かもどんな能力かも
勿論制約もじゃ」