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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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銀河帝国戦記《改》~悪の帝国の兵隊として働かされ、最強兵器デス・スターの防衛を任された俺のその後~

俺の名前は銀河乃翔平(ぎんがの・しょうへい)


今から俺が体験した話を話す。




銀河系の、地球とは異なる星系…。


その星系を支配していたのが、銀河帝国。


近隣の惑星を侵略し、その勢力を拡大していた。


その方面軍の総司令官となっていたのが、ダークナイト。


そのダークナイトが率いるザコ兵士となっていたのが、俺たちだった。


そう、俺は今、ある惑星を銀河帝国の支配下にするため、ダークナイトの指揮のもと、トルーパーと呼ばれる帝国のザコ兵士の1人として、まさに出撃命令を受け、出撃しようとしていたところ。


なんでこんなことに…。


記憶をさかのぼる。


ああ…、頭が痛い…。


それでもやっとのことで思い出したのは、その日は親とケンカして家出して、あてもなく歩き回っていた記憶。


その次の記憶は、映画館に入り、あるSF映画を見に行ったこと。


そういえば、そのSF映画には確か、銀河帝国のような悪の帝国が出てきて、ダークナイトのような黒いお面をかぶった将軍が出てきたような…。


もしや、それが…?


俺が意識を取り戻してから、今までの経緯があの映画の内容に酷似していたこと。


そしてあの映画に登場する悪の帝国や、その手先の将軍や、ザコ兵士にいたるまで、登場人物なども、この銀河帝国やダークナイトや、トルーパーという名のザコ兵士も…。


まるっきりそっくりではないか。


「おい、何やってる、もう出撃の時間だぞ。」


俺たちの部隊は促されるままに、目的地の惑星へと出撃していった。




「私がダークナイトだ。」


配属されたのは、なんとダークナイト直属の護衛部隊。

ダークナイトを直接護衛して、常にダークナイトと共に行動し、時には自らがダークナイトの盾になり、敵の弾に撃たれて命を散らす。

それだけではない。ダークナイトの機嫌を損ねたら、自らがダークナイトに手討ちにされることも覚悟の上で任務に臨まなければならない。


はたから見るとこの『銀河帝国戦記』は、悪役となっている銀河帝国軍の方がかっこいいとかいう評判だが、その実態は、やはり悪役らしく、そういうことのようだ。


俺たちトルーパーが乗り込んだのは、飛空(ひくう)戦艦デストロイヤー。


銀河帝国軍の最強の戦艦といわれる。


銀河帝国軍の総司令官が旗艦(きかん)として乗り込むそうだ。もしやあのダークナイトというのが、その総司令官というやつなのか…?


そして飛空(ひくう)戦艦デストロイヤーが向かった先は、とある惑星。


とある惑星の、とある集落へと、俺たち銀河帝国軍は向かった。


そこでダークナイトは、ある恐ろしい命令を俺たちに下した。


「この村の住民を一人残らず、皆殺しにせよ。」


おい待てよ、冗談じゃない、この村には民間人しかいないはずだぞ。


しかし命令に逆らえば、今度は自分らが命令違反で殺される。


だから、やむなく、いや、そんなふうにも見えなかった。


他のトルーパーたちは、ためらいなく人々を殺していく。


その様子を俺は、ただ見ていることしかできなかった。


その時だった。


ライトセーバーを持った、とある老人がダークナイトに立ち向かっていくのが目に入った。


が、ダークナイトはその老人を、自らのライトセーバーで刺し貫き、さらに斬って捨てた。


どうやらその老人は、ダークナイトのかつての師匠だったが、銀河帝国に逆らう反乱軍に味方したため、この村にかくまわれていたという。


だからダークナイトは、その人物をかくまったとして、村人ともども全滅させるよう、命じたのだった。


そしてダークナイトは、任務を終えるなり次なる命令を下す。


「お前たちにはこれより、デス・スターの防衛の任務にあたってもらう。」


デス・スター、それは惑星をも一瞬で破壊するという、銀河帝国軍の最強兵器のことだった。



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