Character's Profile for 悠刻のエンデュミオール Part.7
【『あおぞら』関係者】
神谷隼人<かみや はやと>……
本作の主人公。浅間大学人文学部史学科3年。ボランティア組織『あおぞら』所属のボランティア。20歳。180cm、73kg。“女の子がピンチになると体が勝手に動く”という難儀な特質の持ち主。また、『他人の彼女に用は無い』、そして『俺や俺の仲間を裏切る奴は絶対に許さない』も彼の中では重要なことのようだ。
複雑な家庭生活の末、大学進学を機に独り暮らし開始。学業とバイトに勤しむ生活を送っていたが、3年生の春にエンデュミオール・ルージュの戦いを見たこと、そして理佐と出会ったことで、彼の人生は変貌を遂げていく。
紆余曲折の末ようやく付き合い始めた2人だったが、理佐の束縛癖に隼人が付き合いきれず、最終的に理佐が大爆発。その際、彼女が上記の掟に触れてしまったことにより破局する。その傷の痛みを乗り越えて、レーヌの正体を看破するのだが、それはその変身者の死を招くのだった。
今作も、彼には艱難辛苦と七転八倒(物理)がてんこ盛りです。それを乗り越えた先に待っているのは、果たして――
島崎理佐<しまざき りさ>……
本作の前メインヒロイン。浅間大学人文学部英文学科3年。ボランティア組織『あおぞら』所属のボランティア。20歳。175cm、57kg。
ヤキモチ焼きの束縛大好きっ娘。
シリーズ中一番の器量良しであり、当代のミス・キャンパス。だが、部屋を片付けられないなどその外貌とミスマッチな部分が多数見受けられ、ゼミでは“残念系クール・ビューティー”と呼ばれているほか、ミキマキからは“残念ねーやん”、圭からは“サイコちゃん”など、惨憺たる別名をいただいている。全て彼女の身から出た錆なのだが、実はこの評価は彼女の心に複雑な影を落としており、この物語の行く末に影響を与える要素となる可能性がある。
『Part.5』でようやく隼人と付き合い始めた彼女であったが、早くも束縛癖を発揮し、隼人だけでなく周囲にも迷惑をかける有様。あげくの果てに彼と大喧嘩の末、彼を突き飛ばしてしまう。これは隼人の『禁忌』に触れる行為であり、破局となってしまった。
でも、あきらめません。それがどれほど罪のない他人を巻き込む迷惑であったとしても。だから、サイコちゃんなのです。
田所優菜<たどころ ゆうな>……
本作のヒロイン。浅間大学人文学部経済学科3年。『あおぞら』所属のボランティア。20歳。164cm、61kg。
肩を組んで酒が飲めるナイスガイであり、西東京支部のフロントスタッフのまとめ役。その意外とふくよかな外装と背骨が乙女なのは偶然の産物。
現在フリーの彼女ですが、隼人との仲はどうにも微妙。理佐と別れた隼人に、彼女はどう接していくのか。
光明寺るい<こうみょうじ るい>……
本作のヒロイン。浅間大学人文学部経済学科3年で、優菜と同じゼミ所属。『あおぞら』所属のボランティアで『ちっぱい団』団長。21歳。166cm、59kg。
我が道をゆく酒飲み天邪鬼。ボーイッシュなおでこちゃんで、男切れの悪い女として知られている。隠れミリオタとして、隼人の同志的存在。
賑やかし役その1から昇格しました。メインヒロインルート? あらすじ考えると頭痛いです。
今作では完全に“デキる天邪鬼”として活躍します。乞うご期待。
唐沢美紀<からさわ みき>……
本作のヒロイン。浅間大学人文学部史学科3年で、隼人のゼミ仲間。20歳。『あおぞら』所属のボランティアにして『ちっぱい団』団員。155cm、46kg。
155センチと低めの身長にマッチする童顔と幼児体型の持ち主で、双子の姉とともに他人を動揺させるべく“ユニゾン”に日々精進する、自称“謎の双子”。
男出入りの激しい姉を気遣う一面を見せるも、その体験談を赤面しながら記憶に刻む耳年増。
隼人が始めたボランティアの秘密を知ってしまったゆえに、彼との接点を求めて白水晶を探した末、会長と思しき謎の女性から白水晶(姉とペアで6,000円)を購入して『あおぞら』に加入した。しかし、ダブルデートで告白するも受け入れてもらえず、美紀の気持ちを聞いた上で改めて交際を申し出た篠木と付き合うことにする。
篠木との交際は順調で、それゆえ隼人への絡みに余裕が出てきています……はずなのに、ねぇ……
唐沢真紀<からさわ まき>……
本作のヒロイン。浅間大学人文学部史学科3年で、隼人のゼミ仲間。20歳。『あおぞら』所属のボランティアにして『ちっぱい団』団員。155cm、46kg。
美紀の双子の姉。155センチと低めの身長にマッチする童顔と幼児体型の持ち主で、妹とともに他人を動揺させるべく“ユニゾン”に日々精進する、自称“謎の双子”。
やや生真面目(当社比)な妹を心配する心優しき面も持つ。その妹の白水晶捜しを手助けした結果、彼女もエンデュミオールとなることに。どことなく楽しそうなのは、騒動屋の血が騒ぐからか。妹ともどもすっかり支部に溶け込んで、なんやかやと楽しくやっている様子。
賑やかし役その2から昇格しました。ミキマキルート? それなんてエ○ゲ?
佐藤可奈<さとう かな>……
ボランティア組織『あおぞら』西東京支部の支部長。44歳。166cm、65kg。
“伯爵”との22年前の戦いに参加しているお方。
家族(夫、一男一女)にはこの仕事を理解してもらっているらしい。なお、子供にはエンデュミオールの才能はない様子。
今作は出番が多いです。でも肝心な時に消えます。現場指揮官は実質アクアだし、彼女は忙しいのです。
横田<よこた>……
『あおぞら』西東京支部の正規職員で、サポートスタッフのチーフ。28歳。170cm、60kg。
支部にある食堂の元賄いさんと結婚して一女有。なぜか女性ばかりが集まる職場で苦労している模様。
名前、考えてません。永田や長谷川にはあるのにね。まあほかのスタッフがリストラクションで名無しになったのに比べれば、ね?
今作、彼に嵐が襲いかかります。彼は現実にしがみついて嵐をやり過ごすことができるのでしょうか?
永田絵里<ながた えり>…
『あおぞら』西東京支部の正規職員で、サポートスタッフとして横田を補佐する立場にいる豪快なおねえさん。24歳。168cm、64kg。
高校卒業後OLをしていたが、ある日オーガに襲われて彼氏は死亡、自身はエンデュミオール・ブランシュに助けられたものの流産してしまう。この事件がきっかけで『あおぞら』に入職。普段は見せないが、バルディオールの討滅には執心がある様子。
今作でも、前作に引き続いて働いていただきます。実はさり気にキーパーソンだったり……
伊藤<いとう>……
西東京支部のサポートスタッフ。18歳のフリーター。176cm、65kg。
隼人の数多いバイト先の後輩だったのだが、エンデュミオール・ブラックの戦闘を偶然見てしまい、そのまま『あおぞら』にボランティアとして加入した。その後当然のことながらブラックの正体を知り、唖然茫然となるも意外と立ち直りが早く、現在に至る。隼人の年下の友人として、貴少な男性キャラとして、頑張っていただきたい。
こいつの名前が、ついにラスト近くで明らかに! びっくりマークを付けるほどじゃないか。
長谷川明美<はせがわ あけみ>……
『あおぞら』西東京支部のボランティア。23歳。159cm、51kg。
サポートスタッフの中では古株だが、怠惰でむらっ気があり、横田や長谷川はそのフォローに追われることもある。
隼人に続いて双子も白水晶を手に入れたことで、彼女は激しく気落ちしてしまい、ボランティア(とバイト)を休業して旅に出た。その後『Part.5』で復帰を果たし、すっかり働き者になったと思われたが、それはまやかしであった。
その正体はバルディオール・レーヌ。自分をフロントスタッフに取り立ててくれなかった会長や、自分を疎外した(と勝手に思い込んだ)西東京支部のスタッフたちに復讐するために日本に舞い戻ったのだ。日本各地に出没して各支部に決戦を挑み、損害を与えて去るという戦術で『あおぞら』を恐慌状態に陥らせるが、徐々に対抗手段を取られて戦果を挙げられなくなる。
そうこうしているうちに、レーヌ(と長谷川)の断片的な情報を蓄積した隼人が、推理によって真実に到達。彼に仕掛けられた罠に挑み、ブラックを追い詰めるも、会長ことエンデュミオール・カラミティの参戦により形勢を逆転されて殺された。最期までひねくれ、友人たちを嘲り笑いながら死んでいったのであった。
エンデュミオール・カラミティ及びバルディオール・レーヌの項も参照。
会長……
『あおぞら』の会長。電柱の天辺に立てたり、人外の力を封じる抑縛呪が使えたり、22年前と同じ相貌だったり。白水晶の供給を一手に握っていたりと謎の多い人物。
ブラックとレーヌの死闘に姿を現す。既に変身済みの、エンデュミオール・カラミティとして。つまり、公式サイトに掲載されている写真は変身後のものであることが判明した。
謎の人物として長々と引っ張ってきましたが、今作において、ついに。
河端千早<かわばた ちはや>……
隼人のモトカノで、『あおぞら』横浜支部所属のフロントスタッフ。桜里大学3年。21歳。159cm、52kg。
保育園以来の幼馴染で、中・高通じて3回付き合った“ズブズブの腐れ縁”。その3回目、生徒会長と二股をかけたことが隼人にばれた際、隼人は彼女に(生徒会長の志望校である)桜里大学を受験すると嘘をつき、彼女にも桜里大学を受けさせることで別れた。以後隼人が隣野市を離れ、彼女も横浜へと去ったこともあって音信不通になっていたが、圭とともにライブイベントで浅間市を訪れた時に隼人と再会する。
隼人の行為は間接的に彼女の恋を支援した結果になったが、他のモトカノのようにバッサリと切って捨てなかったのは、隼人なりの幼馴染への餞別だったのではないかと圭は推測している。
今作でも貴重な援軍キャラとして、隼人の過去を知り尽くしたヤな感じの腐れ縁として、十全に働いていただきます。
黒岩圭<くろいわ けい>……
隼人の古い友人。『あおぞら』横浜支部所属のフロントスタッフ。桜里大学3年。21歳。163cm、58kg。
千早と同じく、隼人とは保育園以来の幼馴染。高校卒業まで隼人(と千早)と常につるんでいたため、彼の女性遍歴を把握している。ただし、千早ともども『話盛り過ぎ』なきらいがあるから信用するな、とは隼人の弁。
今作でも貴重な援軍キャラとして、隼人の過去を知り尽くしたヤな感じの腐れ縁として、十全に働いていただきます。オットコマエな場面もあるよ!
北野楓<きたの かえで>……
『あおぞら』北東京支部所属のフロントスタッフ。大学生が主力を占めるフロントスタッフにおいて珍しい既婚者でイラストレーター。夫との仲は良くなかったのか、飲み会で浮気相手を探すなど荒れていた(本気で探していたかどうかは不明)。隼人にも愁派を送っていたが、『他人の彼女に用は無い』隼人には相手にされていなかった。バルディオール・レーヌとの戦闘で光線の直撃を受け戦死。
祖父江祐希<そぶえ ゆうき>……
本作のヒロイン。『あおぞら』旧北東京支部所属のフロントスタッフ。女子大学1年生。18歳。
支部の先輩である楓と違い、男性慣れしていないところがあり、イジられていた。レーヌとの戦闘において支部長を含む5名を失い、気力が大幅に減退する。それも真紀と美紀からの叱咤で持ち直し、西東京支部に吸収された旧北東京支部組の一人として――そして隼人へのネガティブなツッコミ役として――最終決戦を迎えることになる。
今作では、よくしゃべります。隼人ディス以外にも。
小森桃香<こもり ももか>……
『あおぞら』旧北東京支部所属のフロントスタッフ。大学4年生。男っぽい顔立ちと性格ゆえ、“桃香”という可愛らしい名前にコンプレックスがあり、周囲には名字で呼ぶよう常々指導している。こんな時期に就活もせずボランティアに専念できるのには、理由があるらしい。
大西レオポルディナ万梨亜<おおにし れおぽるでぃな まりあ>……
『あおぞら』旧北東京支部所属のフロントスタッフ。女子大学(祐希と同じ大学)2年生。
エスパニヨル語圏出身者を父に持つハーフで、童顔ながら派手目のかわいい子。素直が取柄で、それゆえ祐希の隼人に対するひねくれ方には先輩として勝手に心を痛めている様子。
会川京子<あいかわ きょうこ>……
『あおぞら』旧北東京支部所属のフロントスタッフ。フリーター。19歳。
本人曰く『いつもなんとなく平穏無事』という、ある意味最強の素質持ち。だがそれもレーヌの戦闘では発揮されず、大損害を受けた北東京支部は西東京支部に吸収の憂き目に遭ってしまった。
今作でも、いつの間にかそこにいて、なんとなく戦闘要員として戦場に立ち、ポイントでは台詞がもらえるという役目の良い人です。
エンデュミオール・ルージュ……
田所優菜が変身する炎系エンデュミオール。炎系というエンデュミオールではレアな系統ゆえか、はたまたそれなりの適格者が炎系となるのかはわからないが、リーダー的存在として西東京支部の変身者を束ねている。その数も自身を含めて6名となったが、彼女は存外楽しそうである。
拳に炎をまとわせての接近戦も行うが、どちらかというと投射系スキルのほうが得手。
エンデュミオール・ブランシュ……
島崎理佐が変身する氷雪系エンデュミオール。コードネームは理佐が変身者となった時、同じ支部にすでに『ホワイト』がいたため、フランク語から採った。
中学1年から続けているため、結構な経験を有している。氷の槍を作り出しての近接戦闘を好む。
第2次倉庫街戦闘において、彼女はこだわりを捨て、小刻みにかつ執拗に相手を削っていくスタイルに変更した。
エンデュミオール・アクア……
光明寺るいが変身する水系エンデュミオール。
キックボクシングの技を生かした正面切っての攻撃スキルだけでなく、防御スキル、治癒などのサポートスキル、全体攻撃スキルなど幅広い(悪く言えば八方美人な)スキル持ち。倉庫街の戦闘では指揮とサポートに徹し、また開戦前にバルディオール・エペを精神的に揺さぶるなど、その勝利に貢献した。
今作では大所帯となったエンデュミオールたちの指揮官役として、大車輪です。
エンデュミオール・ブラック……
神谷隼人が変身する光線系エンデュミオール。
光線系はかなりレアな系統であるため師匠役がおらず(隼人の場合はそれ以前の問題もあったが)、結局"エストレシリーズ"の各種光線技をコピーすることで戦力としている。
基本的には強力な投射系スキルを使用する中・長距離攻撃がメインだが、隼人の持つ難儀な特質により、接近戦用のスキルも無理やり実装している。鳥人間との戦闘でスキルの再考を迫られたこと、“女の子がピンチになると体が勝手に動く”彼の特質を戦力に変える必要ができたこと、以上の理由で光剣と光盾によるガチ白兵戦仕様に変更している。
今作、ついに彼女のことをある意味理解してくれる人々と出会えます。その前に七転八倒せにゃなりませんが。
エンデュミオール・イエロー……
唐沢美紀が変身する電撃系エンデュミオール。
読んで字のごとく、電撃を駆使して闘う中長距離メインのエンデュミオール。近接戦闘を挑んできた敵に電撃をかまして返り討ちにもできる。ただし、そのためにはなにがしかの方法で敵に触れねばならないため(もちろん電流が流れる部分を)、そこは一工夫が必要なのだが。
急速に戦力として成長している模様。トゥオーノとの差は、やはり才能と覚悟なのか。
エンデュミオール・グリーン……
唐沢真紀が変身する質量操作系エンデュミオール。
この実に胡散臭げな系統、投射系のスキルが全く作れないガチ近接戦闘要員で、実は結構出現率が高い。変身者に武道経験者や喧嘩慣れしている者が多いのがその原因の一つであろう。……真紀は、一体何の経験者なんでしょうね。ふっふっふっふっ。
彼女もまた、親交を結んだ千早や圭にアドバイスを乞いつつ、急速に戦力として成長している。
エンデュミオール・ヴェルデ……
イエローとグリーンがスキル“アネクゼーション・ドライブ”で融合変身したエンデュミオール。パーソナルカラーは黄緑で、系統名は理佐の命名により電凸系となった。
グリーンの質量変化系をベースに、イエローの電撃が同時使用できる。これは本人たち曰く「質量変化はグリーンが、電撃はイエローが行っている」つまり意識や思考まで融合しているわけではなく、2人を白水晶の力で体力を使って無理やり1人にしていることになる。それで戦闘ができるのは普段からのユニゾンの成果であろうが、当然のことながら体力切れ寸前までの時間制限が存在する。倉庫街での戦闘後にそのことを2人が話さなかったのは、内通者対策である。
最後に、このことを聞いた会長のつぶやきを。「系統以外のスキルなんて作れないはずなんだけど……」
エンデュミオール・トゥオーノ……
祖父江祐希が変身する、旧北東京支部所属の電撃系エンデュミオール。作品内時間で6月にエンデュミオールとなった、つまり隼人たちよりも経験の少ないエンデュミオールであるため、実力は未知数。それもあってか、あくまでサポートに徹するスタイルを取る。
エンデュミオール・ロート……
小森桃香が変身する、旧北東京支部所属の炎系エンデュミオール。赤い人の例に漏れず、フロントスタッフのリーダー。怒るとおっかない人だが、北東京支部最強のエンデュミオールではある。近接系スキルを持たず、またそういう反射神経も持ち合わせていないお人。対レーヌ戦というか北東京支部のフォーメーションで彼女が前衛だったのは、本人の性格的なものに加えて、トゥオーノとアンバーがまだ未熟であったため。
エンデュミオール・アスール……
大西レオポルディナ万梨亜が変身する、旧北東京支部所属の水系エンデュミオール。『あおぞら』では珍しい、エスパニヨル語由来のコードネームとスキル名なのは、彼女がエスパニヨル語圏出身者を父に持つハーフだから。同じ水系でもどこかの天邪鬼と違って、押し流したり叩き付けたりと範囲攻撃的な投射系スキル、近接系スキルの水の鞭など、わりとオールラウンドに戦える。北東京支部の対レーヌ戦は、所定のフォーメーションを捨てて彼女とロートを援護役に下げるべきだったと戦後に分析されている。
エンデュミオール・アンバー……
会川京子が変身する、旧北東京支部所属の電撃系エンデュミオール。能力的には並み。
エンデュミオール・プロテス……
河端千早が変身する、横浜支部所属の質量操作系エンデュミオール。脇の下からミニスカートの端まで入る白い2本線と長い白スカーフが特徴。千早が幼少時から習っていた空手をベースに、仮面ライバー1号の多彩な技をコピーして戦っている。
今作はクライマックスに乞うご期待です。
エンデュミオール・ゼフテロス……
黒岩圭が変身する、横浜支部所属の質量操作系エンデュミオール。上着の脇からパンツスーツ(ミニスカート付き)の側面に入る白い1本線と長い赤スカーフが特徴。圭が幼少時から習っていた空手をベースに、仮面ライバー2号の技をコピーして戦っている。横浜支部でのニックネームは“剛力ゼフちゃん”。
プロテス同様、彼女もクライマックスに乞うご期待。
エンデュミオール・カラミティ……
『あおぞら』会長が変身する、災厄系エンデュミオール。倉庫街の戦闘では変身した西東京支部長の放った電撃を、レーヌとの戦闘ではブラックの放った光線を、それぞれ反射して全体攻撃を放った。その威力は絶大なものであり、あれほどの力がありながらなぜ逃げ回っているのかと新たな疑念を生んでいる。
今作では戦闘シーンには出てきませんが、なぜ“災厄”というコードネームなのかは語られます。そして、『災厄系という特殊な系統にどうしてなったのか』は次編で語られるでしょう。
【バルディオールの元変身者たち】
利次<としつぐ>……
理佐の元彼氏。21歳。浅間大学教育学部所属の4年生。
ヤキモチ焼きの束縛大好き男。
その正体はバルディオール・フレイム。理佐にプレゼントしたペンダントに盗聴器を仕込み、『あおぞら』西東京支部を探っていた。以下該当項に続く。
鴻池<こうのいけ>……
バルディオール・ミラーの元変身者。『あおぞら』会長の要請により、自身の身の安全も考慮したうえで『あおぞら』に寝返った。現在は鷹取屋敷の一角にあるゲストハウスの1つに匿われ、『あおぞら』への情報提供や相談を引き受けている。
樹鞠<きまり>……
バルディオール・アルテの元変身者。彼女も西東京支部のエンデュミオールに倒されて黒水晶を取り上げられ、鷹取屋敷に軟禁の身。ただしゲージツカの血が騒ぐらしく、創作活動に励んでいる模様。
村井紫月<むらい しづき>……
バルディオール(コードネーム不明)の元変身者。長野に潜伏中治癒スキルを習得し、伯爵家に報告したら鳥人間に襲撃された不憫な人。大学を休学までして潜伏していたのに。その襲撃の最中、『あおぞら』長野支部長が現れて、さらに実家に帰省中だったエンデュミオール・アクアまで参戦。アクアと協力して鳥人間を撃破し、伯爵家に見切りを付けて投降する。ソフトボール部(もしくは野球部)経験者なのかも。
【伯爵家】
“伯爵”<はくしゃく>……
バルディオールたちを統べる男。フランク共和国在住の貴族で、バルディオールたちを使って『あおぞら』の会長が所持する愚者の石を奪取し、同時にその身柄を抑えることを企む。
家業はこの国に出現する“ディアーブル”を討伐すること。
22年前に密かに日本に侵略に来て、現在の西東京支部長たちと交戦。重傷を負わされて逃げ帰り、最近ようやく本復しつつあった。が、自室に籠もることが多くなり、実は寿命が尽きかけているのではないかと囁かれている。
アンヌ・ド・ヴァイユー……
伯爵家の嫡女。170cm、63kg。
伯爵家が代々行っている“ディアーブル”討伐の先頭に立つ、剣の使い手。進捗の見えぬ日本侵略と、エンデュミオール・ブラックの登場による脅威の増大に対処するため、総司令官代理・ニコラの命により、日本に送り込まれる。本国でのディアーブルの大攻勢は辛くも奮戦により撃退したものの、少なからざる家臣を失い、彼女自身は日本にとんぼ返りせざるを得ず、いささか不安が残っている。
とはいえ、そこを悩み抜くわけでもないのが、名家のお嬢様。趣味の食べ歩きで息抜きをしつつ、西東京支部への雪辱を果たすべく鍛錬をしていたのだが、ニコラの画策によって拘禁される。執事ベルゾーイの知略によって脱出を果たしたが……
お嬢様の苦難は終わりません。
ミレーヌ・ド・ヴァイユー……
伯爵家の次女。171cm、60kg。
彼女も“ディアーブル”討伐の戦士ではあるが、どちらかというと防衛向きの性格であり、バルディオールとしてもその方面に特化したスキルを持っているため、留守居役が多い。
今作では名前のみ登場。
ニコラ・ド・ヴァイユー……
伯爵家総司令官代理。186cm、93kg。
伯爵家家臣団筆頭として、最近自室に籠もりがちになった当主を支えている……はずなのだが。
今作、ついにやって来ます。
ミシェル……
ニコラ直下の臣であり、彼の代理として日本に赴任してくる。頭は切れるし戦闘でも冴えを見せるが、視野が狭く欲求を抑えきれない短所を持つ。こやつが代理というあたりが、ニコラ側の人材不足を端的に表している。
今作では大いに働きます。ということはつまり……
リシャール……
ミシェルの実務を支える人。横暴な上司に苦労しています。
ソフィー……
本作のヒロイン。アンヌの配下。短髪の人。アンヌのために粉骨砕身することもいとわない苦労人。アンヌとともにミシェルに拘禁されるも、ベルゾーイの手引きで脱出するのだが……
今作でも、やっぱり苦労。対ニコラ以外でも、いろいろ。美人は辛いです。
ベルゾーイ……
アンヌの執事。伯爵家一族ではない他所人ながら、あるじに深い忠誠を誓う渋いおじさん。有能だが、それは執事の職分を越えられない。
クララ……
アンヌ付のメイド。アンヌとソフィー救出の際はベルゾーイと共同して立ち回るなど、なかなかどうして戦闘的なメイドさん。日本語ペラペラなのをみても、アンヌの周囲には父伯爵が格別の配慮で人を配置していることを伺わせる。
バルディオール・エペ……
伯爵の嫡女、アンヌが変身する武器強化系バルディオール。武器である長剣は、刃を潰した状態で日本に持ち込み、秘密の場所で研磨して刃を付けている。
港の廃倉庫街で西東京支部のエンデュミオールたちと交戦し、多数を行動不能にする。だが、『あおぞら』の会長が放った支援攻撃により配下共々重傷を負い、ベルゾーイの運転する車の乱入により、かろうじて離脱に成功した。
再戦を期する矢先、祖国でのディアーブルの攻勢が始まり帰国を余儀なくされる。そこでの奮闘によりアングル・スカーレットを討ち取る武勲を挙げた。
その疲れを癒したのち、日本に再来日して倉庫街での2度目の戦闘を行うが、エンデュミオール・アクアによる揺さぶりとブラックの戦闘スタイルの変化に対応できず、レーヌとミシェルたちの増援も空しく一敗地に塗れる。
バルディオール・レーヌ……
伯爵配下の光線系バルディオール。その正体は不明。
北東京支部の管轄地に突如現れ、北東京支部長や楓たち5名を殺した。その後第2次倉庫街戦闘においてエペの増援に登場し、同じく現れた鳥人たちとともに西東京支部のエンデュミオールたちに挑むが、これは成果が出ず撤退。その後日本各地に出現し、横浜支部ではブラックやブランシュと再戦した。
スキル名は全てフランク語であるが、帰国子女の優菜曰く「棒読み」なため、日本人ではないかと推測されていた。
その後、仙台支部襲撃の際フロントスタッフを死傷させるものの、『あおぞら』側の取った対抗手段により次第に戦果が上がらなくなり焦ったところへ、隼人が正体を推理したうえで仕掛けた罠にかかる。それでもブラックとの3戦目では追い詰めたものの、会長ことエンデュミオール・カラミティの参戦により形勢を一挙に逆転され、最期はブラックの光線により黒水晶を破壊されて戦死した。
バルディオール・ラクシャ……
伯爵配下の氷雪系バルディオール。ミラーの姉。
西東京支部を攻めきれないフレイムへの応援として、中国地方から転戦してきた。ルージュたちと交戦して勝利し、元商業施設に“拠り所”を設置することに成功する。
その後、西と北の両東京支部による侵攻作戦を迎撃して、サポートスタッフ2名を人質に展開を有利に進めるも、ブラックの乱入により形勢が逆転。離れた地点で北東京支部勢を迎撃していたフレイムの反転も間に合わず、ブラックの攻撃により致命傷を負った際に黒水晶を破壊されたため、体力の回復が行われず戦死。
バルディオール・フレイム……
伯爵配下。利次が変身する炎系のバルディオール。
その強力なスキルの数々と、理佐に渡したペンダントを介して盗聴することにより入手した『あおぞら』の内部情報を使って、西東京支部をきりきり舞いさせた。
だが、生来の怠惰と相手を舐めてかかる癖、そしておそらく理佐への愛から西東京支部に決定打を与えることができないまま、せっかくラクシャが設置した“拠り所”もエンデュミオール・ブラックに滅失させられる。
その後、理佐と親しくする隼人を排除するべく強硬手段に出るが、逆に隼人の引っかけにまんまと乗ってしまい、彼がバルディオール・フレイムであることを突き止められてしまう。直後にブラック、ルージュ、アクアと渡り合い痛撃を与えるが、此方に取り込みかけていた理佐を失言から激高させてしまい失敗。理佐が変身したブランシュにもダメージを負わせるも、最後はブラックたちの捨て身の連携攻撃により致命傷を負う。その際、ブラックにより黒水晶を破壊されたため体力の回復が行われず戦死。その死は理佐の心に傷を残すことになる。
【神谷家】
神谷なごみ<かみや なごみ>……
隼人の義妹。19歳。なにやら特殊能力持ちらしい、整った顔立ちのふくよかさん。大学浪人なのは、家庭がいろいろと大変だから。
隼人に好意を寄せていることを隠していないが、その想いが報われる日は来るのだろうか。
今作、彼女の涙が、オットコマエを動かします。
神谷くるみ<かみや くるみ>……
隼人の義妹。17歳。顔立ちは良く似ているが、姉とは対照的に細身。病気がちで、現在6か月に渡った入院を終えて復学。時折検査に病院通いをしながら勉学に励んでいる。
姉以上に隼人への思慕を表沙汰にしているが、全く相手にされていない。隼人の嗜好を考えると、恐らく彼女の思いがかなう日は来ないだろう。それでも彼女は想い続ける。わたしはこんなはずじゃないんだ、と。
今作はセリフ無し。それどころじゃないから。
義父と義母、真吾……
お互いに一緒にまとめられたくないでしょうが、今作は出番があります。
【鷹取家の人々】
鷹取沙耶<たかとり さや>……
本作のヒロイン。鷹取家総領候補者。玲瓏舎大学文学部英文学科の非常勤講師。24歳。鷹取家の女性特有のふっくらとした容姿の持ち主。168cm、61kg。
鷹取家1200年の歴史の中でも十指に入ると推察される強力な巫女で、18歳の時164年ぶりに“御剣鬼の巫女”の名を襲った。2年前に引き起こした現世消滅未遂事件の咎を受けて蟄居していたが、親族寄合の全会一致での採決により赦免となった。その代償として御剣鬼の巫女の銘を剥奪されたが、彼女自身にとっても鷹取家にとっても、些細なことでしかないだろう。
今作では、なぜそれが“些細なこと”なのか、ご理解いただけると思います。
海原琴音<うなばら ことね>……
本作のヒロイン。海原家当主予定者。玲瓏舎大学社会学部心理学科2年。19歳。海原家の女性らしい細身の美人。166cm、57kg。
沙耶には遠く及ばないが、一般的な基準からすれば十分強大な“鬼の血力”を持ち、また冷晰な頭脳と明るく社交的な性格で宗家を――特に、人懐こい性格とは言い難い沙耶を――支えていくものと期待されている。趣味はオカルト探索と“黄色い革の手帳”へのメモ書き。
今作は戦闘パートで目立てない分、日常パートで頑張ります。
蔵之浦鈴香<くらのうら すずか>……
本作のヒロイン。蔵之浦家当主。玲瓏舎大学工学部化学科2年。19歳。隼人曰く“健康的な体格の地味目美人”で木之葉の義妹。166cm、61kg。
琴音とは中学校以来の親友。一般家庭の生まれであるが、17歳の夏に鷹取の血を引くことが判明。このため、高校卒業をもって、海原の分家扱いで立家された蔵之浦家の初代当主となった。この立家にはさまざまな事情――友情、憐憫、監視など――が絡んでいる。
今作では“分家のなれの果て”として、鷹取一族でありながらそう育てられなかった彼女視点での台詞で視点を変えてもらいます。
鷹取美玖<たかとり みく>……
鷹取家総領候補者。小学2年生。8歳。おませな健康優良児。129cm、26kg。
沙耶の兄の子、つまり姪にあたる。彼女と沙耶が“候補者”で、琴音が“予定者”なのは理由がある。鷹取(海原)の総領(当主)は候補者もしくは予定者が結婚した時点でその職をその者に譲るというしきたりになっており、鷹取宗家の未婚女性は現在沙耶と美玖の2人であるため、候補者との呼称になっている。一方、海原本家は琴音の姉・満瑠がヴァイオリンの修行のため跡取りから除外されている。このため跡取りは琴音1人となり、予定者と呼称されている。
今作は出番多し。一服の清涼剤には……ならんな。この子もしょせん鷹取家、です。
海原霧乃<うなばら きりの>……
千葉海原家の分家継承予定者。小学2年生。やっぱりおませな美玖の相方。128cm、22kg。
仙道たずな<せんどう たずな>……
鷹取家参謀部主任参謀。27歳。169cm、62kg。
誰もが認める豊かな胸と色香を持ち、それに引き寄せられる男の人生が終わる(本人曰く『そんなつもりはないのに』)、いわゆる“運命の女”。弓子の姉。
『 Final Resolution!!』にも登場しますね。そう、格上の副参謀長として。ということは、そこに至るまでのゴジャゴジャが描かれるわけで。ああ面倒くさい。
今作、出番発生。その捕食の相手は、果たして誰か?
鷹取美弥<たかとり みや>……
鷹取家第61代総領。52歳。沙耶の母。総領として鷹取家の諸儀式を取り仕切り、かつ財閥の総帥である息子の補佐として多忙な毎日を送りながらも、家族や一族への思いやりは忘れない女性。
自らが平凡な巫女であったことから、幼少時より才能の片鱗を見せた沙耶に多大な修練を課し、“御剣鬼の巫女”を襲名できるほどに育て上げた。だがその結果、人付き合い、殊に異性との関係構築に難のあった沙耶を学友たちから遠ざけ、ますます不器用な性格へと追いやることになってしまった。そのことが2年前の事件の遠因とも言えるため、彼女の心のしこりとなっている。
今作でも総領としてお仕事をしていただきます。
【沙耶の友人たち】 仙道たずなは【鷹取家の人々】に記載。
向井木乃葉<むかい このは>……
沙耶の親友。24歳。163cm、53kg。荒い口調ながら、はすっぱなねーちゃんというわけではなく、細やかな気遣いもできる人。鈴香の兄・蒼也と結婚して1女有り。実家の『居酒屋 むかい』を手伝っている。
沙耶とは高校以来の付き合いで、同じ大学に進学したが、そのことが彼女たちの運命を荒波に投げ込むことになる。
今作では、ちょっぴり出番があります。
仙道弓子<せんどう ゆみこ>……
沙耶の親友。24歳。160cm、55kg。たずなの妹。姉同様にナイスバディを十全に生かした男性遍歴を持つ。だが姉とは違い、常に複数をキープして『楽しく切れ目無く、かつ割り切った』関係を構築している。
情報処理系の学部卒。大学1年次に合コンで知り合った木之葉を介して沙耶とも交友を結ぶ。現在は鷹取財閥傘下のソフトウェアベンダー、タカソフの主力社員。
『Final Resolution!!』を読まれた方にはお馴染みのマッドSEこと仙道主任です。
今作では会話の中でのみ登場。
【東堂塾】
坂本沙良<さかもと さら>……
隼人がバイト講師をしている進学塾『東堂塾』の塾生。154cm、46kg。ツインテール装備のかわいこちゃん。
休日に果物屋でバイトをしているはずだったが、当の果物屋にて虚偽が発覚した。彼女の嘘は、彼女の心の揺らぎは、どこへつながるのか。
今作でも、一途です。
【日本史学ゼミ】 ミキマキは、【『あおぞら』関係者】の項に記載。
杉木<すぎき>……
隼人やミキマキと同じ日本史学科のゼミ仲間の男子学生。どうにもねじの抜けている言動で他人に笑われるけど憎まれないお人。
今作、彼はついにヤラカシます。安らかに成仏したまへ。死にませんが。
稚奈<わかな>……
隼人やミキマキと同じ日本史学科のゼミ仲間の女子学生。そんな名前、本文に出てこないって? 委員長の本名です。人当たりの良い仕切り屋さん。
本来は『Part.1』の初稿に出てきてたんです。隼人が理佐とニショクで接触したあと、ゼミで詰問されるシーンで。でも人大杉のため、第2稿から名無しになってました。ここまで進んで、もう今さら人大杉も気にする必要が無くなったので、復活しました。
今作はちょっぴり出番あり。
【UNKNOWN】
栗本<くりもと>……
宿怨の鬼還編のキーパーソン。
長壁順次郎<おさかべ じゅんじろう>……
宿怨の鬼還編のキーパーソン。