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上手く言えない言葉  作者: 空智
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case1、渡辺まこ(上)

まこは夢が嫌いだ。

昔は夢なんて見なかったが最近になってほとんど毎日夢を見る。

そのほとんどが追いかけられる夢。

まこは夢を見るといつも幸せな気分ではなく違和感を感じてしまう。

なんだか幸せな夢を見ているはずなのに少しの恐怖が付いてくる。

そんな夢が怖くてしょうがない。

昨日見た夢は酷かった。

どのような夢かというと、自分が違う人間になっていた。

そして友達と船に乗っていた。

外は戦争であった。

船は海に潜っていて潜水艦のようなものだった。

その中に友達と2人でいた。

海の中は安全だった。

船の中でウロウロした。

なんだか不思議な気分であった。

しかし、ある日海の水が全てなくなったのだ。

上には戦闘機などいなかったがいつ来るかわからない。

干からびた海の砂を踏む。

一夜で海が枯れるなんてと思っていた。

友達を探そうと思った。

船の中を必死に探した。

しかし、友達を見つけたのはあたりがオレンジ色になった時間だった。

急いで逃げなければと思い急ぎ足で砂を踏んでいた。

周りには人がいて動きが取りずらかった。

友達と逃げていた。

急がなければと思うほど動けなかった。

そうして私は転けてしまった。

下から上を見るとそこには多数の戦闘機があった。

ああ、やばいと思っていると向かいから走ってきた人たちがいた。

他の人たちとは逆方向に行っており私は不思議に思った。

友達は先に行っており私は横を通った人の顔をみた。

その人たちは焦っている表情だったが真ん中にいる人だけは違った。

無表情だった。

私は立ち上がり友達の方に行こうとした。

真ん中の人と目があった。

女性的な綺麗な顔は私の幼馴染であった。

その幼馴染は私と目も合わずすぐに来た方向へといった。

幼馴染のことが好きだった私は何故か悲しくなった。

彼が自分を気にしていないんだと思いショックを受けた。

砂浜に1人座っていた。

上に見える星空と戦闘機を見ていた。

そうして目が覚めた。

人に裏切られる気持ち悪い感情が嫌いだった。

まこはため息をつき二度寝をし始めた。

うとうととしてすぐに眠れた。

まこは次は夢を見ないだろうと思った。

安心して寝ていた。

場面は映画館であった。

知り合いの先輩から誘われデートに来ていた。

嬉しかった。

そして先輩の車に乗り、信号を待っていた。

次はどこに行くのだろうとウキウキしている彼女に先輩はどこに行くかは秘密と笑顔で言った。

信号が青になり車が走る。

左に曲がった。

まっすぐ進むとふた別れした道路があった。

まっすぐ行くと海が見えた。

夕陽が海を反射する。

彼女は先輩はロマンチックだななんて思った。

海につきコンクリートブロックの上に立つ。

人はまばらにいた。

犬と一緒にいるお姉さん、釣りをしているおじさん。

キョロキョロとして海を眺めていた。

先輩がいつまでも隣に来ないと思い後ろを見た。

後ろには誰もいなかった。

置いてかれたのかと妙に納得した。

そして悲しかった。

道は覚えていたので歩けば帰れる。

でも、ヒールだったので大変だなと思った。

携帯も持っていなかった。

丁度近くに病院があった。

少し大きめの病院。

そこに入った。

電話を探していると声をかけられた。

その人は学生服を着た色白の男の子だった。

どうしたのと聞いてくるから彼女は笑って置いてかれちゃったと言った。

その時無性に寂しくなった。

置いてかれたのが切なかった。

人に裏切られる辛さは嫌だった。

まこは目を覚ました。

涙が溢れてきた。

目をこすり近くにあった目覚まし時計を見る。

5時間しか眠っていないが目は覚めていていた。

まこは思い出した。

昔、いじめられていたことを。

その時も友達に裏切られた。

その時の悲しさを思い出してまた辛くなった。

ひどい夢だった。

夢だとわかっているのに悲しくなってしまいまこはため息を吐いた。

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