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第82話 キャリッジシスターズ④

うまく切れずに長くなってしまいました。

 六日目の昼、三人はまだ学校にいた。


 友達作りが苦手な三人に、いつも気さくに話し掛けてくれるスーザンに呼び出されたからだ。スーザンは農家の子で金髪ツインテールの11歳の女の子。町の外の子なので、父親の知り合いの所で下宿をさせてもらって通っている。

 今日は、一緒に下宿している三つ上の幼なじみのお兄さんが、どうしてもシルビアと話がしたいと頼まれたので、シルビアに頼み込んで食堂で会う事になった。


 なんで態々今日なの? と思う三人だったが、スーザンにどうしても今日じゃないとダメなのと、せがまれた。

 ダンジョンも残りは最終階層だけ。いよいよという所なのにと思う三人だが、少しぐらいならという事で食堂で待っていた。


 数少ない友達からのお願いだし断りたくない気持ちも強かったからだ。


 シルビア達も半年以上学校に通っているので何人か話をする程度の友達はできた。しかし、それは学校の中だけの友達で、学校の外で遊んだ友達は一人もいない。


 シルビア達の過密スケジュールが学校の外で友達を作る事ができない事が理由だった。

 朝、学校に来て昼食を食べたらすぐに帰る。帰ったらそのまま東の森のダンジョン前に行ってレベリング&修練。

 それが終わると風呂に入って夕食を食べて戻って来て寝るだけ。

 友達と遊ぶ隙間が無い。


 早くダンジョンに行きたいが、いつも気を使って話し掛けてくれるスーザンのお願いを断る事も出来ず、一緒に昼食を食べた後、食堂で待っていた。



「お待たせしましたー!!」

 ガタイのいい茶髪で短髪の男が猛ダッシュで食堂に飛び込んで来た。

「もー、遅いよベンちゃん! シルビア達はもう待ちくたびれちゃってるよ」

「ごめんごめん、四時限目の授業が長引いちゃって」

 ベンちゃんと呼ばれたこの男が、今日シルビア達に会いたがっていた男のようだ。


「あっ! 申し訳ありません! 大変お待たせしました!」

 男は急に畏まってシルビア達に向かってお詫びをした。緊張もしてるようだ。

「オレ・・・い、いや、じ、自分はベンジャミンと言います。よろしくお願いします!」

急にベンジャミンから丁寧な挨拶を受けたシルビア達は呆気に取られて三人共ベンジャミンを見つめていた。


「あ、あのー・・・」

 今度は呆気に取られてるシルビア達にベンジャミンが困って声を掛けた。

「スーザン、これってどういう事?」

 シルビアがスーザンに状況説明を求める。


「どうって、普通じゃないの? ベンちゃんはFランクの冒険者だからAランクのシルビア達に憧れてるのよ」

「「「えっ?」」」

 スーザンの意外な一言に驚く三人。


 シルビアは持て(はや)されていた経歴があるので、すぐに平常モードに戻った。少し不機嫌なぐらいだ。

 シルビアに比べ、憧れてるなんて言われた事の無い二人は大変だ。

 ライリィは「それほどでもニャいのニャ~」と言ってデレ顔で後頭部を搔いている。

 ルシエルは真っ赤な顔をして俯いてモジモジしている。


「それで? 今日はなに?」

 少し不機嫌なシルビアが突き放すようにベンジャミンに問いかける。

「はい! 今日は冒険者ギルドから連絡がありまして、ダンジョン前で出店を当番をするように言われたんですが、自分の当番までに時間がありますからご一緒していただけないかと。一昨日からお祭り騒ぎなんです。そちらには連絡が来てませんか?」


「デ、デートのお誘い!・・・・」

 ルシエルは妄想モード突入。

 ライリィはお祭りと聞いて、空のコップや器でジャグリングを始める。

 何気に上手いけど、それは奇術じゃなく大道芸だから、と心の中で突っ込むシルビア。


「来てないわ。何のお祭りなの?」

「なんでも、ダンジョン制覇目前という事で、西のダンジョンの集落が盛り上がってるんです。一昨日から行ってますが、それはもう凄い盛り上がりで。皆様も行かれると思いましたので、ご一緒できないかとスーザンにお願いしてたんです」


「はうっ、やっぱりデートのお誘い・・・」

 ルシエルは更に妄想中。

 ライリィはジャグリングの数が増えた。


「ダンジョン制覇目前って・・・」

 シルビアはインザーグ冒険団に先を越されたのかと思った。やっぱり、今日は早く帰っておくべきだったかとも思った。


「わかった。私も確かめたいし、一緒に行きましょ」

「はい! ありがとうございます!」

 ベンジャミンは笑顔でお礼を言った。

「ベンジャミンは今から食事する?」

「いえ、出店がたくさん出てますから、向こうへ行ってから食べます。それと俺の事はベンって呼んでください」


 バカやってる二人を連れて、ベンとスーザンも一緒に西門の乗り合い馬車に向かった。


 乗り合い馬車に一時間揺られて西のダンジョンの集落に着いた。


 馬車を降りると、集落は五日前に来た時とは比べものにならないぐらいの活気に満ち溢れていた。


 戸惑いを隠せない三人だったが、ベンとスーザンに連れられて出店を回ると、すぐに三人も楽しみ始めた。

 三人とも、両手に串焼きや飲み物を持っている。ほんの一時間前に食べたはずなのだが、こういうのは別腹みたいだ。


 一時間程出店を回ると、ベンが当番の時間になり、別れる事に。ライリィはいつの間にか大道芸の一座に飛び入りしてジャグリングをしていた。

 ルシエルは水晶を売ってる出店のおばあさんと話し込んでいる。

 シルビアはスーザンと二人になったので、今回のお祭りについて聞いてみた。


「スーザン、こんなお祭りってよくあるの?」

「ううん、私もここまで大きなお祭りは初めて。なんでも、久し振りのダンジョン制覇目前という事で、冒険者ギルドが主宰で盛り上がってるの。領主様も来てるらしいわよ」

「ふ~ん。誰が制覇したのか分かる?」

「私は知らないけど、ダンジョンの入口の方に行けば分かるらしいわよ。行ってみる?」

「そうね、ちょっと見てみたい」


 シルビアとスーザンはダンジョンの入口に向かって行った。

 ダンジョンの入口付近が一番混雑してて、中々前に進めない。時間も気になり出したシルビアが諦めて戻ろうかと考え始めた時、前の方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。


『皆さん! もう間もなくです! 間もなく久し振りにダンジョンが制覇されます! キャリッジ冒険団が出てきましたら、盛大に迎えてください!』

 声の主はアーサー事務長だった。


 えええ!! 今なんて言った!? キャリッジ冒険団? もしかして私達の事? でもなんで?


 シルビアが心の中で叫ぶ。

 いつもは慌てないシルビアも流石に狼狽えた。

 このお祭りは自分達がダンジョン制覇をした事を祝ってくれるものだと理解したのだ。


 ここはひとまず逃げようと思ったシルビアは、スーザンに小声で話しかけた。


「スーザン。私、用事ができた。先に帰る」

「え? 急にどうしたの? 帰るって・・・・あれ? シルビア? シルビアどこ行ったの? シルビアー!」

 もうシルビアはダンジョン入口から遠ざかるため動き出していた。


「シルビア? シルビアだって?」

 人混みを掻き分け進むシルビアが、声のする方に目をやると一人の冒険者と目が合った。


「・・・・インザーグ・・・・さん」

 インザーグが出店の手伝いをしていた。

「・・・・なんでここにいるんだ?」

 理解が追い付かないインザーグが棒立ちになっているが、シルビアはインザーグに構うことなく人混みに消えて行った。


 シルビアはそのままルシエルと合流し、ライリィを捕まえて集落から出て行った。


 馬車なんか使ってる場合じゃない、走った方が断然速い。メキドナの町に向かって走る三人。道中で走りながらシルビアが説明をする。

 シルビアの説明でルシエルは理解したが、ライリィはまだ披露してないものがあったのニャとグズっていた。


 大急ぎで屋敷に戻った三人は、とりあえずダンジョンの49階層に転移して来た。


「どうする? ルシエル」

 シルビアが尋ねたのは、もちろんさっきのお祭りの事だ。

「まずはダンジョンマスターを倒すというのは確定ですが、倒した後ですね。あんなお祭り騒ぎの中に出て行きたくは無いですね」

「私も出たくない」

「ここはライリィにお願いしましょうか」

「え? どういう事?」


「フッフッフッヒッヒ。あ、すみません。ライリィ、あなたさっきまだ披露していない技があるって言ってたましたね」

「そうなのニャ、まだジャグリングしかしてないのニャ~。わたしは鍵開けを見てもらいたいのニャ」

「では、その披露する場所を教えてあげましょう」

「みゃ、そんな事も知ってるのニャ? ルシエルはさすがなのニャ。でも、ちょっと悪い顔になってるのニャ」

「ただ、鍵開けはちょっと地味ですねぇ。それは後で考えましょう。すべてはここのダンジョンマスターを倒してからです」

「うん、そうね」

「わかったのニャ」


「では、ダンジョンマスターを説明します。ここはAクラスのキングギガースと、そのキングギガースを守るようにギガンテスが10体いるようです」

 後対策の話を終え、ダンジョンマスター攻略の話に移る。


「ここは作戦は必要ないでしょう、ただ大きいだけの魔物のようですので。でも、力は強いので気を付けてください。動きが遅い魔物なので私達に攻撃が当たるとは思えませんが、破壊力だけは一級品のようです。囲まれないように連携を取って行けば恐れる程の魔物ではありません」

「わかった」

「わかったのニャ」



 ラスボス部屋に入って十分後。

 ダンジョンマスターを倒す事で現れる宝箱の前に三人は立っていた。


「では、ライリィ。説明しますね」

「よろしく頼むのニャ」

 ただ、デカいだけの魔物達。キングギガースとその仲間達を、あっさりと倒した三人は、何事も無かったように魔石とドロップ品、そして宝物の回収も終えていた。


「この魔法陣から出て行くと、すごく沢山の見物人がいます。ライリィの希望するお披露目の場があるのです」

「みゃー! それは凄いのニャ! ダンジョンマスターを倒すとそんなご褒美があったのニャ」

「……」

 ルシエルの言葉に大喜びのライリィ。それを見て呆れるシルビア。


「やはり演出は大事ですので、その装備の上からこれを着てください」

 以前にミランダリィから買って貰った外套をライリィに渡す。ダボっとした服を好むルシエルにミランダリィが買い与えていたものだ。


「出て行ったら大袈裟に外套を脱ぎ捨ててジャグリングをしてください。使う道具はこれです」

 ルシエルはそう言ってこのダンジョンで獲れた8センチ角の魔石を10個出した。

 ダンジョンで倒した魔物から獲れる魔石は外より大きめで、Bクラスの魔物でも8センチ角の大きさがあった。

 8センチ角の魔石なんて市場にもあまり出回る事は無い。外だとAクラスの魔物からしか獲れないのだから。それを使ってのジャグリング、目立つ事は間違いなしとルシエルは考えた。


「みゃー! 確かに格好良さそうなのニャ。ルシエルはホントに頭がいいのニャ。それでルシエルとシルビアは何をするのニャ?」

「わ、私達はあなたの邪魔をしては悪いので、後から出て行きます」

「そんなの悪いのニャ。ルシエルも一緒にやればいいのニャ」

「い、い、いえ。私はジャグリングはできませんので」

「私もできない」

 二人はライリィのお誘いを丁重にお断りした。


「なんか悪いのニャ~」

「何も悪くはありません。さ、これで準備も終わりましたので、もう行ってもいいですよ」

「ありがとうなのニャ、では奇術師デビューして来るのニャ」

 そう言ってライリィは魔法陣に入って行った。


 ジャグリングは大道芸だよと心の中で呟く二人だった。



 三分後、そろそろいいかとシルビアとルシエルが魔法陣に入り、地上に戻って来た。二人供、装備を脱いで普段着に着替えている。

 凄く盛り上がってるだろうと思ってた二人は、異様な静けさに周囲を警戒した。


 人は沢山いるが、シーンと静まりかえっている。時折、悲鳴のようなどよめきが起こっている。

 ライリィはジャグリングの真っ最中。うん、問題無い。

 シルビアとルシエルは、状況は分からないが自分達が注目されてない事が分かると、気配を殺してライリィから離れていく。


 大分距離も取ったので、改めてライリィに注目してみると、さっき渡した8センチ角の魔石10個に加え、最後に倒したキングギガースの12センチ角の魔石も使っていた。しかも、そのキングギガースの魔石だけ高々と放り投げるものだから、その度に周囲の人達の息が止まり、上手く掴み取ると安堵のどよめきが起こる。

 その反応にライリィはご満悦でジャグリングを続ける。

 ライリィの前には、ライリィが脱ぎ捨てたと思われる外套を持ったアーサー事務長が「も、もう、や、辞め、ラ、ライリィさん、そろそろ、あ、あ、ライリィさん」と、しどろもどろになっている。


 ようやく状況が飲み込めた二人は、今のうちにと顔を見合わせた後、ゆっくりと振り向いた。

「「あ、」」

 振り向いた二人の前には、ギルマスの秘書のマリーブラが腕を組んで立っていた。


「あなた方は、どこへ行こうとしてるのかしら」

「「……」」

「もちろん、詰所に行くのですわよね?」

「「はい!」」

 こめかみにいくつも怒りマークが付いているマリーブラが怖すぎる。二人はマリーブラに逆らえず、即答して詰所へと連行された。

 『この人、ダンジョンマスターよりも恐い』と密かに思う二人であった。


「ライリィさんも連れてきてくださいね」

「「はい!」」


 二人は大急ぎでライリィを連れて、詰所に走って行った。


「色々と説明してほしい事はあるのですが、まずはダンジョンで獲って来たアイテムと魔石を出して頂けるかしら」

 マリーブラはまだ怒りモードみたいだ。


 ベヌディアの時と同様にアイテムと魔石の提出を求められたので、全部出した。テーブルには乗せきれなかったので床にも出して、ベヌディアの時と同様に驚かれる。

 落ち着いたマリーブラから、できる限り買い取りをさせてほしいと頼まれたので、全部売ることにした。

 シルビア達には不要な物だったから。


 シルビア達の出したアイテムと魔石は、アーサー事務長が指揮を取る冒険者ギルドの職員達によって査定されていく。このメキドナの町では、トーラス伯爵が冒険者ギルドに一任していて、利益の半分を納金するようになっていた。

 冒険者ギルドとしても利益は多いし、領主としても面倒がない。お互いが得するシステムを採用していた。


 査定をしている間に話を聞きたいと、三人はマリーブラに別室に連れて行かれた。


「まずは確認するけど、あなた方は五日前にダンジョンに入りましたね?」

 三人は黙って頷く。今日でダンジョンに入って六日目だから、五日前で合ってる。


「シルビアさん、あなたが今日の昼過ぎにインザーグと会ったと聞いています。ライリィが大道芸をしてたとか、ルシエルさんが出店にいる所も目撃情報がありました。そこで変に思い調べましたが、あなた方は毎日学校も休まず行ってますね?」

「当たり前です! ご主人様との約束は絶対です」

「そうなのニャ!」

 いきり立って答える二人。マリーブラにとっては聞きたい事が労せず聞き出せたので、余裕をもって質問を続ける。


「どうやって、ダンジョンから出入りしてたのでしょうか。入場記録では、あなた方は五日前に入ったきりダンジョンから出入りしてないようですが」

「それはルシエルのお陰なのニャ」

 自慢気に答えるライリィ。うんうんと頷くシルビア。俯いてモジモジ照れているルシエル。

 この子達は隠そうとする気は無いみたいね、と質問を続けるマリーブラ。


「ではルシエルさん、どうやって出入りしたのか教えて頂けるかしら」

 ルシエルが転送魔法陣の事を説明した。

 その事実に驚愕するマリーブラだったが、これを利用しない手はないとルシエルに提案した。


「ルシエルさんとライリィさんは、その闘いぶりを見たインザーグ冒険団からの報告も受けてますので、Aランクに昇格させて頂きます。ダンジョン制覇もしているので問題無いでしょう」

 別にランクの事は気にしてない二人は普通に聞いている。

 もっと喜ぶだろうと予想していたマリーブラは思惑がはずれ、慌てて話を続ける。


「で、では、次ですがルシエルさんにお願いがあります。その転送魔法陣をダンジョンの各階に設置して頂きたいのですが、ご協力頂けませんか?」

「別に構わないんですけど、魔法陣はペアじゃないと使えませんよ。転送には魔力も必要ですから、ずっと使える訳でもありません」

「それは分かっています。その点でしたらこちらで対応できます。ダンジョンと行き来できる転送魔法陣が欲しいのです」


 トーラス伯爵の屋敷から転送できる魔法陣があるぐらいなので、態々ルシエルに頼まなくても良さそうだが、マリーブラの知る転送魔法陣にはダンジョンから出入りできるものは無かった。フロアボスを倒して出てくる魔法陣ぐらいだ。それが各階に設置できるとなれば、ダンジョンに挑戦する冒険者も増え、冒険者ギルドもその恩恵にあずかるという計算だ。


 ルシエルが了承したので、明日、冒険者ギルドで詳しく打ち合わせをしよう言われ、三人はようやく解放された。

 下準備をするために日数が掛かるし、買い取りの清算金も明日渡すと約束してくれた。


 ご主人様が帰って来たら褒めてくれるかなぁと考えてるルシエルの隣では、更なる大技のアクロバットをしながらのジャグリングにライリィが挑戦していた。

 その横で、密かに腹話術の練習をしているシルビアだった。

 《それは奇術じゃないよ》


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