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第187話 進化?

誤字報告ありがとうございます。



大変遅くなってしまいました。

楽しみにしてくださっていた方々、申し訳ありません。

 おおおおおおおおお!


 うちの連中がどよめいてるぞ?

 おお!? オレが光ってる? これってもしかして名前を思い出した事によって人間になれたりする?

 シルビア以外の全員がオレに向かって平伏してる? いや、それは神様達に対してやってあげなよ。オレに今更平伏してくれなくってもいいのに。


 光が落ち着いてきて、完全に光が無くなっても、オレは馬車のままだった。

 予想通りと言えば予想通りなんだけど、ちょっと期待した分、残念な感じがキツイな。

 この上げるだけ上げて落とすってやつの耐性はかなり付いてきたとは思うんだけど、やっぱり慣れないわ。


「神様、今のは何? 名前を思い出したから?」

「そうです、名前を思い出した事によって進化したのです」

「進化? いや、何も変わってないけど」

「ステータス画面で確認してごらんなさい。今までとの違いに気づくでしょう」


 マジか、本当に進化したの?



名前: 車崎 幽馬

分類: 馬車(操縦者)

レベル:【戦闘】LV232 【移動】LV99★ 【速度】52キロ

LP:28770/28770 MP:30021/30021 SP:24151/24151

スキル:【鑑定】Max【フェロモン】466/100【ハーネス】Max【バング】Max【コマンド】7/10【亜空間収納】Max【魔法】25/30【変身】Max【回復ヒーリング地帯ゾーン】Max【ソウルリバース】Max【結界】Max【念話】Max【召喚】Max【御者】Max【錬金】Max【料理】Max【冒険者カード】Max【鑑定妨害】Max

魔法:【クリーン】Max【ライト】6/10【蜃気楼ミラージュ】8/10【潜行】6/10

召喚:【使い】Max

ユニークスキル:【育成】

称号:ゴブリンマスター ダンジョンマスター 獣人の主 ウルフマスター シープマスター ジャイアントマスター キメラマスター 精霊王 魔人王 スライムマスター ポイズンマスター 砂漠の踏破者 海底の走破者 発明王

従者契約:ボルト ハヤテ キュート ディーディパル ライリィ ルシエル エリザベス アントワネット セン ガンキ 一郎 二郎 三郎 四郎 五郎 六郎 七郎 八郎 九郎 十郎 クレオ ブレイン コウメイ ベンケイ キラ※1 メラ※1 ジャイ※2 キョジ※2 精霊達※3 ラン スー ミキ クッシャン


 ※1 転送魔方陣ダンジョンの魔物の番人キメラからブレインが【魔返り】で作った魔人

 ※2 居住区ダンジョンの魔物の番人巨人キングタイタンからブレインが【魔返り】で作った魔人

 ※3 浴場ダンジョンで出した精霊達。名前は精霊の種類をそのまま活用。増やした分は英数字を足しただけ。イフリート、イフツー、イフスリ、ジン、ジンツー、ジンスリ、ネレイデス、ネレツー、ネレスリ、ベヒモス、ベヒツー、ベヒスリ、トール、トルツー、トルスリ、フェンリル、フェンツー、フェンスリ、クロノス、クロツー、クロスリ、サンフェアリー、サンツー、サンスリ、エコー、エコツー、エコスリ、ナイトメア、ナイツー、ナイスリ。



 おお! ちゃんと名前が付いてるね~。

 こうやって改めてみると、従者が増えたよねぇ。もう誰が誰だか分かんないよ。

 特にベンケイとコウメイの後あたりからがヤバい、顔と名前が一致しなくなってきてる。全員魔人だから似てるんだよね。

 精霊たちなんか特に同種の奴らは見分けがつかないし、鑑定の文字が出てなかったら絶対覚えきれないよ。既に覚えてないけど。


 オレも凄く成長してんのに、従者が多すぎて霞んじゃうね。

 称号は見なかった事にした方がいいのがある気がするのでスルーするとして、それでも一つだけ非常に気になる項目が植えてる。


 分類が馬車から馬車(操縦者)に変わってる。これって【御者】の事? 【御者】がメイン? ……じゃないな。何か目線に今までとの違和感を感じるんだけど、【御者】の目線じゃないな。

 でも今は神様との話が先だ、そっちの確認は後だな。



「ステータスを確認したけど、どこが進化してんの?」

「あなたの目は節穴ですか? しっかりと進化してるではありませんか」

「もしかしてカッコ操縦者ってやつ?」

「そうです。超進化ではありませんか」


 えーと……どこが?


「何がどう変わったの? 何も変わってないと思うんだけど」

「ふっ、見ても分からないものを言っても分からないでしょう」


 なんだよそれ、ちゃんと説明しろよな!

 あれ? 他の神の様子がおかしいな。

 竜神様は右手で目を覆って嘆いてる感じだし、海神様はケーキを持って口を開けたまま大きな目をしてこっちを見たまま止まってるし、精霊女王も腰に手を当ててやれやれって感じを出してるな。


 なんだろこの感じ。三神の様子からすると、呆れて物が言えないって感じがするんだ。もしかして、神の奴は本当のことを隠したまま、オレを口だけで誤魔化そうとしてない? オレが人間だったら見落としてたかもしれないけど、馬車だからな、神と話しててもちゃーんと他の三神の様子が見えてるんだよ。

 絶対に誤魔化されねーからな! お前の口車に乗せられると思うなよ!


「ちゃんと説明してくれよ! こっちはもういい加減に頭に来てるんだ! 超進化ってなんだよ、人間になれたって言うのかよ!」

「人間? あなたはそんなものなどより卓越した存在になれました。人間になるなど些事にすぎません」


 は~? 人間を卓越した存在って何? そんなものになれなくていいから、オレは人間になりたいんだって!


「じゃあ、人間にはなれないって事? 大体、オレをこの世界に連れてきたのはあんたなんだろ? 何のためにオレをこの世界に呼んだんだよ! なんで人間じゃなくて馬車なんだよ!」

「ふっ、人間ですか……そんなに人間がいいのですか? 馬車でもあなたは色んなもののあるじになれたのです。どこが不満なのですか?」

「どこがって、どこもかしこも不満だらけだよ」


 何を当たり前の事を言ってるんだ、神ってバカなのか?


「では、どこが不満なのか言ってください。一つずつ改善して行きましょう」

 おお? じゃあ、人間になれるのか?


「そんなもん決まってる、人間じゃないのが不満だ」

「人間の何がいいのですか? あなたは【御者】として人間と触れ合えるではありませんか」

「それはそうだけど、それはオレのスキルであってオレ自身じゃない。オレは寝る事も食べる事も出来ないんだ。どこに行くにも誰かに引いてもらわないといけないし、そんなの不便じゃないか!」


「寝る事ができないのは悪い事ですか? 食べる事ができないのは不便な事ですか? 自走と転送魔方陣があれば大概の場所には行けると思いますよ? 【御者】の行動判事も10キロもあるのです。街中にいればどこにでも行けるのではないですか?」

「……それはそうかもしれないけど、恋愛もできないじゃないか!」

「【御者】ですればどうですか? できなくはないと思いますよ」

「そんなもんできるわけないだろ!【御者】は話す事はできるようにはなったけど、【御者】が触れたものは何も感じないんだぞ。それはオレ本体でも同じ事なんだ、そんなんでどうやって恋愛するんだよ」


「あー、あなたが言ってるのはSEXの事ですね。確かにそういう機能は付いていませんね。分かりました、魔石も相当溜まっていますからSEX機能を【御者】に付けてあげましょう。行動範囲も100キロにすればいいですか? 100キロもあれば相当自由に動かせますよ」


 おー! それは凄いかも。じゃなくてー! しかもSEXってストレート過ぎだ。もう少しオブラートに包んで言えよな。ぶっちゃけ、したいとは思うけど、恋愛ってそうじゃないよな。心からきらめくような、堪らない感じがいいんじゃないか。SEXだけなら売ってるお姉さんの所に行けばいいんだから。今は、それすらできないけどね。


「なんで【御者】なんだよ! オレを人間にしてくれればそれでいいじゃん! なんで人間にしてくれないんだよ!」

「もう、あなたはこの世界では馬車として登録されています。これはもう変えられないのです」

 さっきまで呆れ顔をしてた三神がうんうんと全員肯いている。

 これは事実みたいだな。だったら、この世界ではオレはもう人間にはなれないんだな。


「じゃあ、この世界で人間になるのは無理だけど、別の世界に行けば人間になれるって事?」

「そうです。しかし、あなたは最後のチャンスを拒否しました。もう別の世界には行く事ができません、残念でしたね」

「拒否って、拒否なんかしてないぞ! 先に他の神がいる前で謝罪をしてくれって言っただけだ!」

「いいえ、私は最後のチャンスだと言いましたが」


 え? 言ったか? 最後のチャンスなんて言ってなかったよな。

「最後なんて聞いてない! それに、あんたの能力でできるんなら、いつでもいいじゃないか!」

「私は言いましたよ? 本来なら無いチャンスをもう一度差し上げようと。そのチャンスを棒に振ったのはあなたではありませんか?」

「いや、オレは先に皆の前で謝罪してくれって言っただけで、転生しないとは言ってない!」


 そうだよ、先に謝罪してくれって言っただけで、転生しないとは言ってないぞ。


「いいえ、あなたは言いました。それに、私の力で転生させる事はできますが、そんなに簡単にできるものではありません」

 言ってないって言ってんのに……これは水掛け論になりそうだ。そうなると、実行手段を持ってる向こうが有利だよな。

 それに、簡単じゃないってどういう事だろ。確かに人の生死を司るって事だから簡単じゃないのは分かるけど、オレを転生させたんだから一度やるのも二度やるのも同じだろ?


 他の神に【御者】の顔を向けてみるが、精霊女王だけウンウンと肯いているだけで、龍神は目を瞑って風呂を楽しんでるように見えるし、海神はケーキを食べだしてる。彼女たちには当たり前の事なのかもね。


「うちはええで」

 精霊女王が肯定と取れる発言をした。

 何に賛成? オレの転生は目の前にいる人間の神様がやるんだろ? 精霊女王の担当は精霊や妖精だよな? なんで精霊女王の了解がいるんだ?


 湯船に浸かって目を瞑って寛いでいる龍神様も、片目を開けて神様に対して一つ肯いた。

 了承したという意味に取れたけど、何の賛成なんだ?


「……私もいいけど、毎日これが食べたい」

「あっ! その手があったやん! うちもいるでぇ! シャンプーにリンスにケーキに、あとなんやった? ぜーんぶいるで~!」

 海神様の一言に反応して、はしゃぎまくる精霊女王。

 海神様もやっぱり肯定と取れる言葉を言ったよな。三神様が賛成したのって神様に対してみたいだけど、もしかして転生には他の神様の許可がいるんだろうか。


 精霊女王に関しては、もう残念な人ってのは分かってるからオレはいいんだけど、ここにはパルやメイビーもいるんだよ? もうバレバレだろうけど、もう少し威厳を保とうよ。


「精霊女王様も海神様も龍王様も、それぞれここと同じフロアを用意してあります。酒や食べ物にシャンプー&リンスも全部完備して、担当の精霊にお世話をするように準備していますので、好きなときに来れるようにしてありますよ」

「……私は?」

 三神に対して言った言葉にボソっと呟いて反応する神様。


 お前のなんかねぇよ!

 三神の様子を見る限り、満足な提案ができたようでオレは満足だ。

 龍神様は両目を見開いて大きく一つ肯いたし、海神様はケーキを食べるスピードが上がったよ。

 精霊女王なんて真っ裸でヒャッホー! って風呂にダイブしてるし……もう、あんたに威厳は求めねーよ。


PCぶっ壊れから新PCゲットまで意外と早かったんですが、データ移行やPCのカスタマイズ、ソフトのインストールやアップデートで意外と時間が掛かりました。

大変遅くなってすみません。


……すみません。ちょっと盛りました。

PCが無い期間にスマホアプリに嵌まってしまって、マイブームが中々終わりませんでした。

これから一気に最終回まで行けたらと思ってます。

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