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第18話 野菜

キュートは眠りに付くと5秒間隔で青になったり赤になったり黄色になったり色んな色の光を放っている。

姿もカワウソのような長い感じから小型犬のような感じに変わってきた。ポメラニアンみたいだね。それも可愛いいな。額の石も少し大きくなってるな。

あ、やっと【鑑定】できた。なんで【鑑定】できなかったんだろ?


【鑑定】

名前: キュート

分類: カーバンクル(新種)LV55

HP:833/833 MP:5766/5874 ATT777  DFE750 SPD1550

スキル:【牙】3/10【隠形】9/10【念話】1/10【魔法】Max【気配感知】Max【魔力感知】Max

魔法:【火】9/10【水】9/10【風】9/10【土】8/10【雷】5/10【氷】5/10【回復】9/10【空間】1/10【光】1/10【闇】1/10

ユニークスキル:【属性変更】【鑑定遮断】

称号:馬車の従者 



【属性変更】と【鑑定遮断】かぁ。そりゃ【鑑定】も防がれるか。

《いいえ、この馬車に【鑑定遮断】【鑑定妨害】は効きません、魔力で【鑑定】しているわけではありませんので。【属性変更】で絶えず属性を変更していたのでしょう。》

そうなんだね、難しい事はわかんないけどナビゲーターがそう言うんならそうなんだろ。

しっかし、なんだこの魔法は。種類もレベルも高けーな。レベルも55ってうちで1番高いし凄い奴だったんだな。

《元々の素質に名付けでの進化の影響が大きいと思われます。(新種)になれたのも名付けが要因でしょう。》

ホントだ(新種)ってなってる。新種って今まで無かった種類って事? それだけでも凄いんじゃない? オレも新種?

《あなたは馬車です。新種ではありません。》

・・・・・・。格好良く言ってみたかったんだよ、すんまそん。


キュートは馬車に乗せて行けるとして、ハヤテは起きないと一緒に行けないな。やっぱり今日はここで泊まりだな。

シルビアのために【寝具】を出してやった。ゴトン!


翌朝、ハヤテが目覚めた。

『お、起きたな。おはよー。』

「おはようございます、主様。大変清々しい朝でございますねー、何か生まれ変わったようでございます。」

『確かによく寝たよな。進化はしなかったみたいだけど、凄く強くなったんじゃないか?』

「・・・・。うおっ! 凄い! スピードはあまり変わっておりませんが、他のステータスは1.5倍から2倍になってます。それに【疾風】とは、自分に相応しいユニークスキルです。」

自分のステータス確認したんだね。元々のスピードがそんなに高かったんだ、そりゃボルトも苦戦するわな。

新たにユニークスキルの獲得もできたんだね。良かったよ、馬車の従者になって得する事があってホッとしたよ。

だってだよ、貴方の主はって聞かれて「馬車です!」って言えねーよな。

あ、さっきボルトは怒ってくれたよな。いいのかなぁ、こいつら。嬉しいんだけどさ、複雑だー。

『【疾風】ってどんなユニークスキルなの?』

「【疾風】は凄く速く動けます。あと、攻撃もあるようですね、今から使ってお見せしましょうか?」

『い、今はいいよ。みんな寝てるしさ。』

朝からバトルなんかいらねーって。

「馬車さん、おはよう。」

シルビアも起きてきたな。

『おはようシルビア。顔を洗って飯にしようか。』

ゴトン! 大瓶を出してやった。

シルビアが水魔法で大瓶に水を満たす。

『命の源清らかなる水よ我が手に集いこの大瓶を満たせ〈ウォーター!〉』

いつ見ても格好いいよな。オレもやりて~。

はい、無理ですね、分かってますよ。

オレも水なら出せるんだけど、シルビアの魔法の修練にもなるしね。実は魔法を唱えてる所を見たいなんて事は無いよ。本当に無い。すいません、ウソです。

飯はボルトもいるよな、もちろんハヤテも。ハヤテってどれぐらい食うんだろ。同じ物でいいのかな? 馬っぽいけど龍だもんな。

『ハヤテも肉を食うのか?』

「もちろんです。」

じゃあ念のため二人前ぐらいにしとくか。

朝だしパンとスープにしたが、野菜を持ってないので、やっぱり肉のスープになる。今日、町に戻ったら野菜を仕入れよ。

『やっぱり野菜もあった方がいいよなぁ。』

「自分もそう思います。この辺りには多いようですね。」

『え? あるの?』

「はい。あれも食べられますし、あちらのもそうですね。この辺りは食べられる野菜が沢山ありますね。」

へぇー、そうだったんだ、いいこと聞いたな。飯が終わったら連れて行ってもらお。

ボルトに肉スープ5人前とパンも5個。ハヤテには二人前とパン2個、シルビアは1人前とパン1個出した。

キュキュ。

おや? キューちゃんも起きてきたか。飯の臭いに釣られて起きたな。

『キューちゃんもいるか?』

『いるいる~。食べる~。』

『え? キューちゃん念話できるようになったの?』

『うん、あるじ様~。ボク念話できるよー。』

「可愛いいねー、キューちゃんかぁ。私はシルビアよろしくね。」

『はーい。』

可愛いい。名付けて良かったー。

あれ? やっぱり色が変わるな。

『キューちゃん? その色が変わるのって止められないの?』

『止めれるよー。止めるのー?』

『今はいいけど人間の前では止めてね。ハヤテもな。人間の前ではしゃべらない方がいいかもね。」

「モグモグ。了解しました。ング。」

ゴトン! 『はい、これキューちゃんの分だよ。パンもね。』

キュキュ


朝食も終えて、町に戻るために街道へ向かった。

道中、ハヤテに聞いて野菜を採っていく。キャベツやネギやトマトや茄子やカボチャに似た野生の野菜が沢山あった。野菜は買う物って思ってたから、こんなに野生であるとは思ってなかった。

しかもデカい。すべてオレの知ってる野菜の5倍あった。あまりにもデカ過ぎて【鑑定】するまで野菜とは思えなかったもん。形も若干違うしね。

もちろんオレには採れないんで、シルビアに頑張ってもらった。

生きてる物は動物でも植物でも収納できないみたいなんだ。

シルビアに斬ってもらってオレが収納。ボルトやハヤテがやると粉々になってしまうからね。

キュキュ『あるじ様~、ボクもやっていい?』

『できるの?』

『できるよー』

キュートは魔法で野菜を斬った。

50センチ程度の鎌のような風魔法に水魔法を練り込んだ複合魔法を放った。

『むっ。』

「ほ~。」

ボルトとハヤテが唸る。

シュパパパーン!

キュートの放った魔法が茄子の茎を斬って行く。茎と言うより木と言った方がいいぐらい太い茎を10本続きで斬った。

「キューちゃん凄~い、凄い魔法が使えるんだね~。」

『す、凄い・・・・。』

そんな魔法、可愛いくない。オレの知ってるキューちゃんはもっとできない可愛いいドジっ子なんだよ。キューちゃんがそんなにできる奴なら誰がドジっ子をやるんだよ! ・・・・オレか?

野菜も大量に採れたので、街道に出た。

次は昼食だな。野菜も大量に採れたので、定番の野菜炒めを作ってやった。

ご飯が何杯でも食べれそうだよ。オレも食いてー。

パンも付けてやったが、シルビアが3人前キューちゃんも3人前ハヤテが5人前ボルトは15人前食べた。パンもそれなりに食べたから、どんだけ作れば終わりになるのかも心配だったけど、食いすぎで体調が悪くならないかが心配だったよ。


そんなだから昼食の後、すぐに動ける訳もなく休憩。

休憩中に思い出した、従魔の印。ボルトの腕輪ももう切れたし、何か切れない物は無いのかな。オレの造れる物の中にも魔物用の装備なんて無いし。

ハヤテは馬のふりをさせてボルトは影に潜ませてキューちゃんはペットって扱いで行けない? んー無理かなぁ。

冒険者ギルドでハヤテとキューちゃんを従魔登録しないといけないから、その時に聞いてみよ。小型犬用と馬用と大きい猫用。


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