My sista.
sista.N
離れて暮らして1年がすぎたね。
田舎暮らしが嫌いなあなたは、こっちに来ると、いつも文句ばっか(笑)嫌味ばっか(笑)
けど、ここもいいもんだよ。
【住めば都】
うまい言葉があるじゃない。
正直カルチャー・ショックでかすぎた。
こんな世界もあったんだ、なんて、毎日感激する事だらけだよ。
都会好きなあなたには、到底理解できないことだろうけど(笑)
あたしとあなたは姉妹なのに何ひとつとして似たとこがない。丸っきり相対的な人間だよね。
だから、喧嘩もするし、見てると面白い。
小さい頃は、毎日一緒にいたね。考えてみたら昔のほうが対象的な人間だったなぁ、なんて懐かしくなる。
あたしの今の部屋には、幼いあたしとあなたの写真が額に入れて飾られています。小さすぎるあたしと大きいあなたと。今、涙が出そうになるのは、幸せだった証。
あなたの今が、もっと幸せでありますように。
田舎嫌いなあなたに、田舎からの贈り物。
お母さんが作った野菜です。
おじちゃんが作った野菜です。
無理はしないあなただから、心配もしないけど、何かあったらこの町にはあったかい家族がいつでもあなたを待ってます。
どうか、遊びすぎて自分を見失わないように。
色んなことをいつも一緒に乗り越えてきたから、ふたりにしかわからないことも多い。
一緒に泣いた。
途方にくれてたあたしは、勢いだけでぶつかってくあなたの言動にムカっときて、何度も争ったね。
直感と直球の言いたい放題やりたい放題のあなたに腹が立って立ってしかたなかった。
でも、乗り越えたあとにわかった。それは綺麗事でもなく、あなたが強くいてくれたから、あたしは潰れなかった。
あなたがいなかったらあたしはまたいつものように逃げて、逃げて..ひとりの闇に逃げ込んでたよな。
対象的なふたりだから、足りないとこは二人で補えばいい。
あなたの存在が嬉しかった。
ひとりなら、母親を守れなかった。
ここにいることがあなたのお陰で、今、感謝。
いっぱい喧嘩をしようね。いっぱい話をするから。
いっぱい笑おうね。嫌なことは忘れるから。
喧嘩ができないようなよそよそしい態度はいらないから。
二人がいてくれて良かった。
お母さんがそう言って笑ってくれるように。
父親のことを笑って話せるようになる日はこなくても、一緒にいたこと、笑ったこと。
あたしは最期に、あなたと母親と四人の生活を【幸せだった】回想をするから。一番に。
せめてあなたの中で、一度でも、一瞬でも、四人の時間を【悪夢】ではなく【思い出】として、心に浮かべてくれますように。
最後に、
『夏までにはリニューアルしたアゲハに一緒に行こうね』