表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人類削減ゲーム 〜Mankaind reduction game〜  作者: 新異瑠利
1章 数当て勝負ゲーム
9/27

第9話 イカサマ

迅の予想では、この引きで辰馬が2を予想して、数字を当てるという事だった。まだ迅は半信半疑だったが

辰馬「2。」

迅(!?)

辰馬が引いたのは2。予想が当たった。

迅(これで彼奴らのイカサマはわかった。って事は、魁斗、比留間がなぜ数字を当てたのかが説明できる。)

自分が今迄引っかかっていた物(紙の曲がった後)がわかったが、新しい謎が生まれた。

迅(待てよ・・・。彼奴らはどうやって数字を当ててるんだ?曲げたとしても、数が違う。辰馬が2と言って、3と1が当たるかもしれない。というより、3分の2でどちらかが当たる。でも彼奴らが引く時自信満々に数字を言って当ててる。これはどうゆう事だ?)

1度謎が分かっても、それを説明する事が出来なければ、分かっていないのと同然。ジッと魁斗と比留間を見ていた。

迅(確かめるには・・・。)

周りを見渡した。ゴミ箱があった。皆の横には今迄引いた紙が置いてあった。

迅(1度この戦いは見逃して、次の戦いで行くか。)

そして、皆引き終わった。魁斗と比留間は3と1で予想が当たっていた。春華当たりで2。敏信外れで3だったが、迅の仕掛けた③。美郷外れで4。清志当たりで1。市香外れで2。迅外れで1。結局また迅が最下位になった。

迅(俺って運悪りぃな。どんだけ最下位になんだよ。これだと1回戦目で死ぬぞ。)

焦りが出てきた。でもこの3人のイカサマを暴く事が出来れば、自分が有利になる。そう思い自分の頬を両手で叩いた。5回戦目が始まった。あの3人が引き終わった所で作戦を実行する事にした。そして、3人は引き終わった。当然3人はさっきの数字で当てた。この時になると、他の皆も怪しんでいた。迅は立ち上がって

迅「あのうこのいらない紙は捨てて良いでしょうか?」

清志「急にどうしたんだ?」

迅「紙も少し溜まってきたから、1度捨てた方が良いんじゃないかと思いましてね。」

美郷「良いんじゃないの?私も少し邪魔かなと思ってたしね。」

敏信「まぁ俺も邪魔だと思ってたしな。」

皆賛成してくれた。

迅「じゃあ俺が捨ててきますね。」

この言葉にさっき迄賛成していた3人が

辰馬「何でお前なんだ?」

迅「?だって俺が言い出した事なんですから、俺が行くのが普通じゃないですか。」

清志は迅のやろうとしている事がわからなかったが、ここは迅の味方になる事にした。

清志「それとも迅がやるのは不満か?」

魁斗(ここで断ったら、逆に怪しまれる。)「良いんじゃねぇのか?別に。」

辰馬「わかったよ。ほら。」

迅に紙を渡した。

迅(やっぱり途中からの2にに折った跡がある。)

魁斗と比留間の紙も取ると、3と1にも折った跡があった。3には角だけ折られており、1にはぐちゃぐちゃに折り目があった。恐らく丸めたのであろう。とにかくこれでタネがわかった。迅は何も無さそうに歩いて清志の耳元で囁いた。

迅「良いか。角が綺麗に折られているのは、3だ。」

そして市香には

迅「丸まったやつは1だ。」

そう言って座った。清志は言われた意味が直ぐにわかった。春華外れ4。敏信外れ3。美郷当たり2。そして清志の出番が来た。

清志(迅を信じるか・・・。外れたとしても、まだ1回も最下位になっていないから、そんなに大きな損害は出ないだろうしな。)

箱に手を突っ込み、角が折られた紙を探した。ガサガサと探しているうちに、それらしき紙を見つけた。

清志「3。」

引いた。見るとそこには、3と書いてあった。清志は迅を見た。迅はコクッと頷いた。次の市香もこれを見て、意味を察したらしく、箱の中に手を突っ込んで、大きく

市香「1!」

箱の中で広げて、箱から出した。1と書いてあった。迅の出番が来た。半分に折られたやつを探した。

迅「2!」

箱から手を出して、紙を見た。当然2と書いてあった。

迅(よし!これなら奴等を出し抜けるかもしれない!)

これで5回戦目が終わった。そして、6回戦目が始まった。6回戦目に入る前に、辰馬、魁斗、比留間が何か話をしていた。

清志「何の話をしているんだ?」

迅「さぁ。恐らく俺たちのやっている事に気が付いたんじゃないですか?」

市香「でももう遅いですよね。今から折り目を無くすなんて無理なんですから。」

迅「そうだと良いんだが・・・。」

心配したが、市香の言う通り今から折り目を無くすなんて不可能。この市香の言葉を聞いて何となく落ち着いた。そしてあの3人が引いた。結果は当然当たりで、2、3、1だった。春華は当たりで3。敏信外れで1。美郷は外れで5。この時点で、1の効力は無くなった。清志が箱の中に手を突っ込んだ。その時だった。驚いた顔をするや否や、清志は小声で3。と言った。引いた。角は曲がっていた。しかし、書いてあったのは1だった。

清志「なっ!?」

この結果に3人は驚いた。でもここ迄箱は手を突っ込まれた時に、何度も何度も揺れている。だから、紙が勝手に折れるのも仕方がないのだ。これは運が悪かったそう思っていた。でも市香は、丸まった紙を探すのだから、紙が揺れ等で勝手に丸くなるなんて、ありえないそう思っていた。箱に手を突っ込んだ。市香も驚いた様な顔をした。小声で1と言った。引くと2と書いてあった。

市香「こっ・・・これは・・・。」

迅には何が起こっているのかわからなかった。取り敢えず箱に手を入れた。

最下位数(順不同)


新藤 迅 3回


織田 市香 1回


高野 清志 0回


橋下 辰馬 0回


春田 敏信 1回


松本 美郷 0回


蛭田 春華 1回


松田 比留間 0回


白井 魁斗 0回

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ