表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人類削減ゲーム 〜Mankaind reduction game〜  作者: 新異瑠利
1章 数当て勝負ゲーム
7/27

第7話 最初のゲーム

迅「それにしても、他の人達はまだなのか?」

壁に凭れていると、ドアが開く音がした。見てみると、市香が立っていた。

迅(そういえば、名前の中に織田 市香って名前もあったな。でも・・・確か名前の中には・・・。)

清志「また会ったな。迅だったか?」

迅「はい・・・。」(やっぱり奴も居たか・・・。)

内心がっかりしながらも、まあ良いかと思った。それから何分か経って、迅達を合わせて9人集まった。あと1人なのだが・・・。手下がトランシーバーで誰かと話していた。

手下「はい。わかりました。はい。それでは、もう中に入れます。」

手下がドアを開けると、ドアの奥に手を伸ばして

手下「さぁ。早く中に入れ。」

迅「?まだ9人だから1人足りないんじゃ・・・。」

手下「ルール違反だ。」

一瞬自分に言ってきたと思ったら

手下「そいつは、先程ゲームに参加したくないと言って、時間内に此処に来なかった。当然それは、ルール違反となる。だから腕輪によってそいつは、もう死んだとさっき連絡が来た。」

じゃあこの腕輪も・・・そう思うと、少し怖くなってきた。皆は言われた通りに、部屋の方に入っていった。市香を見ると、清志の腕に捕まっていた。どういう訳かそれを見て、悔しいという感情が出た。部屋に全員が入ると、ドアが閉められた。上に付いているTVが付くと、ゲームの説明が始まった。

TV「それでは今回皆様に参加して頂くゲームは、数当て勝負ゲームです。」

迅「数当て?」

清志「勝負?」

市香「ゲーム?」

TV「ではルールを説明します。まず皆様には紙10枚を配ります。」

手下が皆に小さな紙を渡された。大きさは文字1つぐらいしか、書けなさそうな大きさだった。

TV「なので合計は100枚になると思います。」

迅(でも1人いないから、90枚か。」

TV「そして、その紙に1〜5の数字のどれかを好きなだけ書いて下さい。但し全ての紙に書くこと、そして1と5は絶対書くこと、これは決定です。この2つ以外なら別に書かなくても良いですし、書いても良いです。そして、書き終わりますと箱の中に、自分で入れて下さい。その後こちら側が箱を揺らして、混ぜますので、皆様は1〜5の内のどれかの数字を言って頂いた後引いて頂きます。当てましたら、その場でまず1勝です。当てなかったら、その数字で勝負に挑んで頂きます。強さは1が弱く5が強いと考えて下さい。つまり数字が大きい方が勝つ、という事です。但し1は5に勝てます。そして、1番数が大きい人もしくは、5があって1があった場合は、1の人がその勝負で1位という事になります。但し1が5に勝てるのは、その勝負で1回だけです。つまり誰かが1を引いてしまいますと、その場でその人は勝ち決定ですが、その後誰かが1を引きますと、1番弱い数字になりますので、数字を当てなければ負け決定です。勝負は全てで10回戦。1番最下位数が多い方は、此処で死んで頂きます。最下位が2人居る場合は、2人で3回戦して頂き、負けた方が死にます。つまりこの中で1人だけ、但し1人は絶対死ぬ事になります。これで以上です。」

TVはプツンと切れた。その後手下からボールペンを渡され、紙に数字を書かされた。迅は適当に1〜5を2回ずつ書いただけだった。バッと箱に紙を入れた。皆入れ終わると、手下が穴を塞ぎ、まるでバーの人みたいにシェイクした。皆は円になってその真ん中に箱を置いた。

辰馬「取り敢えず、まずは自己紹介でもしましょうか。俺は橋下ハシモト 辰馬タツマ。」

魁斗「俺は白井シライ 魁斗カイト。)

比留間「俺は松田マツダ 比留間ヒルマ。」

春華「私は蛭田ヒルタ 春華ハルカ。」

敏信「俺は春田ハルタ 敏信トシノブ。」

美郷「松本マツモト 美郷ミサト。」

そして3人も自己紹介をした。引いていく順番は、自己紹介順で引いていく事になった。

迅(俺が最後かよ・・・。)

そう思っていた。

辰馬「じゃあまずは、俺からだな。5!」

引いたのは2だった。この勝負ではほぼ負けた様な物だった。

魁斗「今度は俺か。じゃあ4。」

引いたのは4だった。

魁斗「よっしゃ!!じゃあこの勝負はもう安心だな。」

比留間「3。」

引いたのは5だった。この場合は別に当たらなくても、安心出来る数字だ。比留間は外れたものの、ホッとした。春華は2と言って3。敏信は4と言って2だった。

清志「よし!5!」

引いたのは5だった。

迅(5だったら、別に予想しなくても良いだろ・・・。)

市香はあまりゲームをよく分かっていないのか、1と予想した。今5が出ているから1番強いのは1。つまり予想しなくても良いという訳だ。

市香「うぅ。」

なかなか手を出さなかった。皆から睨まれているのを見ると、直ぐに手を出した。数字は1だった。

市香「や・・・った。やったー!」

市香は喜んでいたが、迅は喜んでいられなかった。1が無力化した以上1は引けない。2もだ。簡単に言うと、さっきまでは2が最下位の数字だったが、1を市香が引いてしまったから、1を引いてしまうと迅だけが最下位。2を引いても、辰馬・敏信と共に最下位に落ちてしまう。此処では3以上を引かなければならない。しかし、5分の3は当たりなのだから、確率で言うと外れを引く確率の方が少ない。迅は勇気を出して引いた。

迅「うっ。2・・・。」

連続で1は・・・と思った迅は、2を選択した。そして引いたのは

迅「い・・・1。」

これによって迅は、1人だけこの勝負で最下位になってしまった。でもまだ1回戦目だ!と思い、次の勝負を始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ